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荏原【6361】の掲示板 2015/08/07〜2016/03/05

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まさむね 強く買いたい 2016年2月28日 14:39

世界を「吸引」、荏原の巨大ポンプ 耐久性に強み
2016/2/23付日本経済新聞 電子版

「工業用ポンプ国内最大手、荏原の千葉県富津市の主力工場。建屋の横には重量約5トン、直径約2メートル、長さ約3メートルのポンプの部材が並んでいた。完成品は1台で25メートルプールの水を30秒で吸い込む。初号機は6月、最後の12号機は年内に完成する見込み。行き先はサウジアラビア西部ジャザンだ。
「これほどの大きさのポンプは年に1回作るかどうか」と生産管理室の野口昌義氏は話す。設計期間を含め、工程は約1年。羽根車のバランスを手作業で削り調整するのがノウハウの塊だ。
荏原のポンプは、海水を取水して工業用の淡水に変える大型装置に使う。その数は別の型式を含めれば合計28台、受注額は約45億円。高圧ポンプはいわば「心臓」。送り込む水は工業団地全体を動かす「血液」となる。
紅海は水温と塩分濃度が高く、厳しい耐久条件が要求される。荏原は2002年、軽量で腐食しにくいステンレス鋼製のポンプを業界に先がけてつくり、受注を重ねた。
サウジ西部ヤンブーの海水淡水化プラントと聖地メディナを結ぶ水パイプラインでも13年、24台のポンプを受注。約600キロメートルを送水するポンプで、うち10台は500メートルの高さまで水を噴き上げることができる。同時に1時間に5千立方メートルを流せるポンプは「世界でも5~6社しか作れない」(前田東一社長)。
日本では「水と安全はタダ」と言われることもあるが、世界の常識は違う。水不足と水質の悪化に苦しむ地域は多く、それは国家レベルで解決すべき課題だ。海水淡水化や良質な水処理、循環利用の商機は課題が大きいほど拡大する。