ここから本文です

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20130807301.htm ↓
澁谷工業(金沢市)は、理化学研究所の認定ベンチャー企業の日本網膜研究所(福岡市)と網膜の再生医療で業務提携した。日本網膜研究所が実施する第三者割当増資を引き受け、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の無菌自動培養装置を共同で開発する。iPS細胞を使って網膜を再生する世界初の臨床研究が始まったばかりであり、次世代ビジネスの技術確立を加速させる。
 日本網膜研究所が8日に開く臨時株主総会で第三者割当増資が決議される見通し。澁谷工業の引き受け額は約3億円。
 澁谷工業によると、網膜疾患は治療法が確立されておらず、新たな治療法が期待されている。日本網膜研究所は理化学研究所の指導を受け、iPS細胞を用いた網膜の再生医療開発に取り組んでいる。
 澁谷工業はボトリングの無菌充てん技術を応用した細胞培養システムなどを手掛けており、iPS細胞の大量自動培養を可能にする装置を共同開発することになった。細胞培養の安全性を担保するには無菌システムが不可欠という。
 iPS細胞を使った網膜の再生医療については、理化学研究所と先端医療センター病院(神戸市)が1日から、目の難病患者の網膜を再生する臨床研究を始めた。澁谷工業は4月に再生医療システム本部を新設。再生医療分野を次世代ビジネスの柱にしたい考えで、事業展開を加速させている。
 同本部長を兼務する澁谷弘利社長は他の研究機関との提携も進捗中だとしながら、「近い将来の再生医療システム進展に大きく期待している」と話した。