新東工業(株)【6339】の掲示板 〜2015/04/27

　【名古屋】エアレックス（名古屋市中村区、川崎康司社長、０５２・４５４・０６７１）は、再生医療で使う細胞を培養する装置を周囲の空気から隔離し、装置内部の無菌状態を維持するアイソレーターの開発を大学などと共同で始めた。早ければ３年内に実用化し、再生医療市場に参入する。

製薬用アイソレーターでは国内市場で過半のシェアを持つ
　エアレックスはアンプルやバイヤル、シリンジなどの注射剤、点眼剤などの液体充填工程で用いる製薬業界向けアイソレーターで国内市場の過半のシェアを握る。細胞培養中は無菌状態にする必要があるため、再生医療に適したシステムに対応するアイソレーターの共同開発に大学などと乗り出した。
　エアレックスは７月に新東工業が発行済み株式の５０％を取得し、同社の持分法適用会社になっている。製薬向けアイソレーターの国内市場は飽和状態にあり、成長が見込みにくい。このため、新東工業のネットワークを活用して海外の販路を広げるとともに、国内では再生医療向けのニーズを開拓することで売り上げ拡大を目指す。
日刊工業新聞