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世界最速を誇るジェットルームの技術力
ジェットルームとは、流体の噴射を利用して緯糸を飛ばす織機で、圧縮空気を使用するエアジェットルームと、高圧力水を使用するウォータージェットルームの二つの方式がある。エアジェットルームは、噴射された空気が拡散するため、それをいかに収束させて緯糸を確実に入れるかが課題だ。津田駒方式では、補助空気を噴射して緯糸を通す仕組みを独自で開発し、業界標準を得た。エアジェットルームで津田駒は世界レベルの「伝説」を持っている。2015年、史上最高回転のジェットルームをミラノの展示会に出品。その速さはなんと、1分間に2105本の緯糸を折り込むというもの。その機械を一目見ようと、多くの人が津田駒のブースに集まったという。

一方、ウォータージェットルームは、シンプルな構造でナイロン・ポリエステル等の化学繊維織物を超高速で製織する織機である。実は、超軽量のスポーツウェアや防寒着などの生地として、その製品は私たちも数多く利用している。

「一日24時間、1年300日以上、同じ品質の織物を織り続ける」ことが求められるジェットルームが常に追求し続けているのは、高速化とそれに耐えうる強度だ。工作機械分野も同じだが、鋳物素材から開発・設計、機械加工、組立まで一貫生産できる点に、その強みの原点がある。主な市場が先進国からインドや中国などの新興諸国に移った今日、顧客に密着したサービスの提供も重要になる。さらに、1980年代から、すでに自動化や電子化が進んでいたジェットルームであるが、現在はIoTやAIの採用、省エネや省水など環境性能の向上などにも取り組みが進んでいる。