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ファナックの特定投資株式の保有政策は、きわめてビジネスライク・冷徹で、“情緒的要素”が入る余地は無いように見えます。一般の企業なら、“もしもの時”のために、お愛想程度には金融機関の株を持っているものです。また、保有している取引先の“ほんのわずか”な株を、よほどの理由が無ければ全数処分などしない筈です。ファナックは前期、1社の株を全数処分しています。

岡本工作機械にとってこそ、ファナックは有価証券報告書に記載する程の上得意です。にもかかわらず、岡本はファナックを1株も持っていません。そのファナックが、なぜ岡本工作機械の株を、60000株という極めて中途半端な数量、買い増す判断をしたのか?

それまでの34000株の保有があれば、岡本から「新商品開発、部品・材料の安定購入、その他取引先との事業上の関係維持などの便益」を受けるに支障は無いはずです。ファナックが、一方的に岡本工作機械に“お愛想”しなければならない理由は無いし、また“する”筈もないでしょう。

ビジネスライク・冷徹なファナックが、“支配的関係をめざす”というならともかく、双方にとって“極めて中途半端な株数”を、あえて買い増す判断をした。そこに、どんな合理性が隠れているのか?
・・・そこまで考えると、もはや妄想ですね(笑)