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株価を大きく左右するのは、現在の状況でなく、将来の見通し。JFEは、本日の決算発表で、「15年3月期の経常利益は33%増の2310億円、年間配当は前期よりも20円多い60円」としたにもかかわらず、大幅下げ。理由は、「16年3月期の経常利益を2300億円となる見通し」と発表し、アナリスト予想平均の2857億円を557億円(20%)下回ったから。

さて、ツガミだが、会社四季報(4月22日号)では、16年3月期の経常利益の予想を▲6.3%減益の7,500百万円とし、また、理論株価も1週間前から▲53円引き下げ、884円とした。もともと、「16年3月期は、スマホ特需剥落響き、営業益反落」とのアナリスト予想が、ずっとツガミの株価の足をひぱってきた。ところが、四季報をはじめ、アナリスト予想は、このところ信用性が薄い。GDP予想も大きく外れたし、本日のJFEをはじめ、外れっぱなし。そして、いつもの言い訳が「サプライズ」。まぁ、四季報は、「みんがぶ予想」ほどレベルは低くではないが。

5月13日の決算発表では、15年3月期の経常利益は4月20日の修正どおり314%増益の8,000百万円前後で固いところだろう。しかし、もはや株価にはほとんど影響しない。「終わったこと」なのである。むしろ、16年3月期の見通しをいくらと見るのか。中国製造子会社の規模が近年急拡大、香港上場も視野に入れると、少なくとも15年と同水準の8,000百万円以上は期待したいし、また、期待だけでなく、それ以上の実力があるはず。どこぞのIPO企業のように最初から下方修正ありきは論外だが、あとから下方修正して批判されるより、最初は低いハードルにして上方修正したほうが楽だからといって、会社は固く固く安パイな数字を設定せず、きちんと実力に見合った数字を発表すべき。

ツガミはJFEと逆で、もともと16年3月期のアナリスト予想が減益となっている。ずっと株価の足をひぱってきたこの予想がくつがえる時、ツガミの真価が株価にもきちんと反映されるだろう。四季報が減益予想の中での理論株価とした884円は当然超えていかなければならないし、1,000円超も視野に入るはず。しかし、くどいが、「みんかぶ」の目標値530円って。ちなみに理論株価は438円。「みんかぶ」のレベルはともかく、その程度しか見られていないことを会社ももっと恥じるべき。