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(株)サクラダ【5917】の掲示板

「前後ありといへども、前後際断せり 」
について。

道元はアタマが良く賢い人だったらしいから、勿論初期仏教は熱心に研究したと思われる。
初期仏教は数多の部派が現れ、
その中でも最大の説一切有部は、三法印における「諸法無我」と「諸行無常」について
理論体系をしていった。


無我であって、そして無常なるもの。
こういった基本的なことを背景として、刹那滅論を展開する、。

刹那滅論より→→中論→→正法眼蔵、というように、その経緯も研究すると面白い。

そもそもゴータマ・ブッダの理論を体系つけていけたのは、ナーガールジュナ以降だ。
それ以前においては、どうも理論の摺り合わせ自体が、どうも無理があるようなのだ。

ナーガールジュナは、雑阿含経を下敷きに理論体系をしていったらしい、。
雑阿含経において、空思想の萌芽ともいえる文言の記載もあったりして、
初期仏教とはいえ、優秀な学僧もいたんだなあ、と関心する。

歴史に埋もれてしまいそうな、そんな経典であっても、
それを新しく世に再生させる才能。
これこそが天才なんだろう。
中論は、そういった経緯があるのだ。