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古河電気工業(株)【5801】の掲示板 2017/08/04〜2017/10/13

過料の前例になった新明和工業は、軽トラックをダンプ車に改造する会社だ。
新車の軽トラックを改造してダンプを取り付けると軸重も変わるので制動力の基準値も変わるので改造後完成検査を行わなければならない。
と言っても軸重の変化も僅かで、軽トラック自体はメーカーの工場を出てきたばかりの新車である。
そこで仮に1万台の制動力を検査しても一台の不具合も見つける事はできないだろう。
そのような考えがあったのかどうかわからないが、新明和工業は制動力の検査をしなかったらしい。
そして台帳上で40台もの制動力の数値が全く同じだったことで不正が発覚し、過料が科せられたわけだ。
さて、日産の場合はどうだろう。
完成後新規に検査される車とて法廷基準を上回るほどの不具合は稀だろう。
ヘッドライトの向きなどは微調整されるだろうが、制動力などは、国の基準よりはるかに厳しい社内の基準をクリアできない事は殆ど無いはずだ。
さらに下回りや数値的などから目視や手による検査も含めて、熟練者とそうでないものが検査を行なった場合大きな不具合の数はほんの僅かであろう。
恐らく新明和工業の検査台数くらいの分母であればゼロに近いかもしれない。
しかし日産は大メーカーである。
分母が10万のとき100万のときに大きな不具合がゼロと言い切れるだろうか?
またそれを熟練しない検査官が発見できるだろうか?
誰もその数をゼロとは言い切れないだろうが、日本のものつくりとは、その数を限りなくゼロに近づけようというものではなかったのだろうか?
日産自身もHP上で熟練者による検査の重要性をアピールしていたが、日産の今回の不正は法を犯していた事だけでなく日本の製品の信頼性を根底から揺るがすものであると思う。