IDでもっと便利に新規取得

ログイン


ここから本文です

>>806


創業者の陳宇奇CEOによれば、HAIPICKの設計理念は「安く使える」および「簡単に使える」という二点に集約できるという。HAIPICKを使用すれば1週間以内で倉庫の自動化改造が完了し、システム全体は1カ月前後で始動が可能。HAIPICKは一度に複数のコンテナまたは段ボール箱のピッキング・運搬ができるため、オペレータの作業効率を3~4倍に向上させられる。またHAIPICKは最大で高さ5メートルのラックにも使用でき、倉庫の立体保管密度も80~130%向上させる。導入と拡張が容易という特性から、改造やアップグレードも行いやすい。

部材の選択や搬送、仕分けなどをロボットが行う(海柔創新提供)
同社のソリューションでは固定式のラックを採用しているが、これは大部分の既存倉庫の状況にもマッチしており、改造の難易度も相対的に低い。改造が必要な倉庫に求められる条件は、床が平面であるというただ一点のみだ。床が平面でない倉庫の場合、部分的な研磨作業による平面化のみを行えばよく、陳氏によれば「4000平方メートルの倉庫に必要な研磨費用は約1万元(約15万円)」とコストも低い。こうした柔軟な自動化ソリューションは多くの顧客に受け入れられ、トータルでの投資回収期間を2~3年に短縮できる。
スマート倉庫業界が爆発的に成長した背景の一つに人件費の上昇があるが、中国国内の現在の人件費を先進国と比べた場合、ギャップはまださほど目立たない。陳氏によれば、人口ボーナスの段階的な減少は今後の必然の流れである一方、現在でも2交代さらには3交代制の工場など、人件費の非常に高い顧客が存在しており、こうした状況では自動化改造は彼らにとって合理的な選択であるという。
市場にはスマート倉庫業界に参入する企業が多く存在するが、陳氏は自社の最大の特長は、コンテナ用ロボットというニッチな分野にフォーカスしている点だと考えている。同社スタッフは関連分野での豊富な活用例や経験を蓄積し、数百件に上る特許を出願・登録済みだ。スマート倉庫には長いサプライチェーンが含まれており、あまりにも多くの製品ラインに精力を分散させてしまうと、製品の品質や顧客への納入に影響が出ると陳氏は話す

  • >>807

    これから搬送ロボの時代


    中国、1週間で倉庫を自動化 作業効率を向上
    2020年10月6日 2:00

    物流倉庫ロボットを手掛けるテック企業「海柔創新(HAI ROBOTICS)」がこのほどシリーズBで資金を調達した。リード・インベスターは「源碼資本(Source Code Capital)」、コ・インベスターは既存株主の「華登国際(Walden International)」「零一創投(01vc)」。華登国際が主導し既存株主の「百世物流科技(Best, Inc.)」も出資した昨年のシリーズAでの資金調達を含めると、調達額は1億元(約15億円)を上回った。財務アドバイザーは今回も「勢能資本(Scheme Capital)」が単独で務めた。

    ロボットなどを活用して倉庫を自動化することで作業効率を上げる(海柔創新提供)
    2016年に深圳で創業した海柔創新はロボットコンテナハンドリングによる自動倉庫システムの開発設計およびプランニングに特化している。コンテナボックスを作業員のいる場所まで搬送する同社のシステムには、ロボット「HAIPICK(庫宝)」、ソフトウエア「HAIQ」および作業ステーションなどが含まれ、部材の選択、搬送および仕分けを実施し、フレキシブルな自動化改造のニーズがある物流倉庫や工場にサービスを提供できる。
    調べによると、同社は2017年にシングルコンテナハンドリングシステムの実用化、2018年にはマルチコンテナロボットの商用化を実現した。HAIPICKは現在、コンテナロボットからロボットコンテナハンドリングによる自動倉庫システムへと発展を遂げ、ダブルディープラックでのコンテナピッキング、段ボール箱のピッキングと搬送などを実現し、3PL(サードパーティーロジスティクス)、アパレル、Eコマース、エレクトロニクス、電力、製造、医薬品といった各業界で活用されている。