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>>789

ロボット開発で存在感
清掃も教育も用途幅広く
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人手不足や新型コロナウイルス禍による非接触需要の高まりを受け、人の仕事を代替するロボットが相次ぎ生まれている。製造現場だけでなく、清掃や教育など用途は幅広い。研究開発に小回りが利く中堅企業は現場の要望に合った技術やサービスで存在感を高めている。売上高100億円以下の中堅上場企業「NEXT1000」でロボットに関連する企業を紹介する。
人けの無い深夜の羽田空港。床に落ちた細かいごみを拾いながら、床面に紫外線を照射し、消毒剤を噴霧する。一連の作業を縦横50~60センチ程度のロボットが黙々とこなしていた。人間がトイレ掃除に専念する間、ロボットが広大な床をきれいにする。ロボットが人を補佐する光景が当たり前になりつつある。

ロボット開発のサイバーダインは清掃ロボット「CL02」を開発した。建物内部を一度走行すると、3Dカメラやセンサーで周囲の情報を取得し、人工知能(AI)が地図を作製する。8月時点で羽田空港に8台、成田空港に10台導入している。

コロナ禍を受け、2月にウイルス対策機能の開発を始め、底面に紫外線照射ライトや、ロボット上部に消毒剤を噴霧する機器を追加した。山海嘉之社長は「ロボット開発のベースの技術があるから素早く対応できた」と振り返る。

同社は装着型ロボット「HAL」から集めた人の生体情報と、自律移動ロボットによる空間情報をクラウド上で組み合わせる構想を練る。「掃除ロボットで空間情報を認知する技術を磨く」(山海社長)。清掃ロボットがエレベーターに乗って階を移動する技術の開発も進める。

菊池製作所もコロナ禍を受けて除菌剤の噴霧ロボットの開発を始めた。飲食店などで使われる運搬ロボットを改良し、除菌剤を噴霧できるノズルを側面に取り付ける。

顧客が開発した植物由来の除菌剤を使い、出資するスタートアップが開発したロボットから噴霧する。9月中をめどに発売し、病院やレストラン、オフィスの共用部などでの利用を見込む。