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アサカ理研、リチウムイオン電池のレアメタル回収に着手

【いわき】アサカ理研は9日、いわき工場(福島県いわき市)でリチウムイオン電池からレアメタル(希少金属)を回収する専用プラントの建設に着手する。2022年1月の操業開始が目標。投資額は既存工場の改修も含めて約10億円。リチウムなどレアメタルは電動車市場の拡大などで世界的に需要増加が見込まれており、市場の拡大に応じて、将来は海外工場も含め拡充する方針。

リチウムイオン電池は今後、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などの電動車両や、再生可能エネルギー電気の貯蔵用途で需要の大幅な拡大が見込まれている。需要に対応して低コストで電池を供給するには、レアメタルの安定供給が大きなカギになる。

このため、レアメタルを使用済み電池から回収して再利用する専用プラントを建設することにした。同工場は現在、タンタルの回収事業をしており、既存工場の改修とともに新工場を建設し、レアメタルの回収システムを導入する。同システムは前工程で電池パッケージを外してセルを粉砕して焼成、レアメタルが混合したブラックサンドをつくる。後工程はブラックサンドから湿式法(溶解・抽出)でレアメタルを精密に回収する。回収するレアメタルはコバルト、ニッケル、マンガン、リチウムなど。

22年1月から回収装置の試運転に入り、本格操業は同年後半を見込む。モバイル機器などの電池から始め、2、3年後に電動車などからの回収が増加してきたら、前処理を国内数社へ委託することも視野に入れる。将来的には国内の他の地域や、海外に回収装置も含めた工場を建設。地域でレアメタルを回収する体制をつくり上げたい考え。同社は貴金属回収事業を中心に21年9月期は前期と同水準の74億円程度の売上高を見込んでいる。

日刊工業新聞 (2021/4/9 05:00)