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石塚硝子(株)【5204】の掲示板 2023/08/24〜

業績改善度合いとバリュエーションの割安さはポテンシャルを感じますが、ガバナンス面は課題だらけです。

今のPER3-4倍、PBR0.3倍前後の水準は、経営への落第評価ではないでしょうか。


課題① 姫路の新工場について

時価総額を超える130億円の設備投資を行っており、かなりの変化になるはずが、ほとんど情報開示がありません。

Q1に竣工しているにも関わらず、ニュースリリースもなく、決算短信や説明会資料でも言及がなく、四季報にも記載なしです。

本来であれば、キャパシティ増加の規模、稼働時期、減価償却の会計処理(償却年数、定額/定率)などを開示し、業績予測で将来の成長を織り込ませるのが筋ですが、これらの情報はゼロです。

電話取材した限りは、建物は償却期間が長く、運搬などの装置関係も定額償却なのでおそらくPLインパクトは増収効果で打ち返せる印象でした。

投資規模を踏まえれば、何よりも重要な情報として、会社から能動的に情報発信すべきです。



課題② 過度に保守的なガイダンス

今期の営業利益目標は昨年度から35億円と再三謳っていたにも関わらず、期初にあっさりと25億円に下方修正しました。

実際には、複数回の上方修正を経て、着地で35億円を超えてきました。昨年度同様に、おそらく着地も上振れるはずです。

低い利益目標の設定は、適切なバリュエーションの形成を阻害しています。



課題③ 株主への約束の不存在(資本政策、成長率、ROE)


安定的な配当という曖昧な言葉しかなく、配当下限も配当性向もありません。業績は改善しても配当は増えないため、配当性向は10%程度と2年連続で大変低い水準です。

前述の利益目標もあっさり下方修正することから、何も株主に対してコミットがない状況です。





日本山村硝子の中計を引き合いに出しても、「あちらはアクティビストが株主に入ってるので」、と言ってまともに取り合いません。ガバナンス不全の状況に株主として声をあげるべきです。


経営陣の株式保有数が少ないため、株主と同じ船に乗ってもらうためにも、業績や株価と連動した報酬体系に切り替えてもらうことも提案したいです。


長文失礼しました。

投資の参考になりましたか?