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(株)カイオム・バイオサイエンス【4583】の掲示板 2021/01/19

各位
2021年1月19日
会 社 名 株式会社カイオム・バイオサイエンス 代表者名代表取締役社長 小林茂
(コード:4583 東証マザーズ) 問合せ先 取締役経営企画室長 美女平 在彦
(TEL.03-6383-3746)
がん治療用候補抗体 CBA-1535 に関する米国における特許査定についてのお知らせ
このたび、当社で開発を進めているがん治療用候補抗体 CBA-1535 に関する特許出願について、米国におけ る特許査定通知を受領いたしましたので、お知らせいたします。
本特許は多重特異性抗体 TribodyTM 技術を活用し創製したがん治療用候補抗体 CBA-1535 に関連する特許であ り、現在、欧州、中国などで特許を出願中であり、これまでに日本および英国で特許が成立しております。
当社では現在、CBA-1535 の治験薬製造の準備を推進しており、2021 年後半以降の治験申請を目標として取 り組んでおり、本特許は CBA-1535 の開発および導出活動を支える知財基盤を強化するものであると考えてお ります。
【発明の名称】 Fusion Protein Comprising Three Binding Domains to 5T4 and CD3 【特許出願番号】 15/536121
【特許権者】 株式会社カイオム・バイオサイエンス
本件が 2021 年 12 月期業績に与える影響はありません。

CBA-1535 は3つの抗原結合部位のうち、2つは多くの固形がんに発現がみられるタンパク質 5T4 に結合し、
残りの1つが免疫細胞であるT細胞上のタンパク質 CD3 に結合する、TribodyTM技術を用いて創製されたがん治 療用候補抗体です。現在、2021 年後半以降 の英国での臨床試験許認可(CTA)申請を目標とし、CMC 開発を進 めております。CBA-1535 は患者が元来保有している免疫機構を司るT細胞の働きを促進することでがん細胞 を攻撃します。想定される適応疾患としては、悪性中皮腫、小細胞肺がんや非小細胞肺がんなどのアンメット ニーズが高い領域での開発が期待されます。(当社は 2018 年 12 月に本抗体及び TribodyTM技術を Biotecnol 社 から資産譲受により取得しております。)
TribodyTMは分子工学的手法により作製した複数の抗原に対する特異性を持つ多重特異性抗体で、1つの分子
の中に3つの異なる抗原結合部位があり、異なる機能を組み合わせることができます。例えば、結合部位の1 つはT細胞や NK 細胞のような抗腫瘍活性を有する免疫細胞(エフェクター細胞)をがん細胞へ誘導するように 設計し、残りの2つの結合部位ががん特異的抗原の異なるエピトープに結合、または、同じがんで発現してい る異なる抗原を認識するように設計することが可能です。そのことにより安全性及び有効性の高い抗体医薬品 の開発が期待されます。TribodyTM技術にかかる商標として Trisoma®が登録されております。
以上