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最後の「抗体価を高めた第2世代のワクチン開発にも着手している」に注目 

化学工業日報社
阪大・森下教授、新型コロナ収束でアンジェスのワクチン治験難航も
2020年6月22日NEW

 大阪大学の森下竜一教授は日本抗加齢医学会が18日開催したウェブメディアセミナーで、アンジェスと共同開発している新型コロナウイルスワクチンの開発方針などを語った。同ワクチンは今月末に最初の臨床試験が大阪で始まるが、その後の大規模な臨床試験は、感染が収束してきた日本では実施が難しいとみている。すでに多数のウイルス変異が確認されているが、ワクチン開発に「いまのところ支障ない」との見解を示した。

 アンジェスと開発中の新型コロナワクチンは、今月30日から第1相臨床試験が始まる予定。大阪市立大学医学部附属病院の医療従事者を対象に、感染歴がない20~30例程度を組み入れる。大阪府は10月にも数百例規模の大規模試験へ移行し、来春の実用化を目指す意向だ。

 森下教授は、感染者が減少している日本だけで大規模試験を行うのは難しいとみている。一方で海外で実施できる資金力や組織体制もない。WHO(世界保健機関)が定めた現在の臨床試験の実施基準は途上国で行うことを前提としているが、同教授は「従来のワクチンと同じ考え方は適用しにくい」とし、先進国型の基準が必要との考えを示した。

 新型コロナウイルスは既に数百個の変異型が存在し、ワクチンが効かなくなる可能性も指摘されている。だが各社のワクチンが標的とする「Sタンパク質」の変異はまだ1カ所しか確認されていないため、森下教授は「Sタンパク質に変異が起こらない限り、いまのワクチンで対応できるはず」とみている。

 アンジェスと開発するのは、DNAプラスミドを使った核酸ワクチン。RNAワクチンより低コストに大量生産が可能とされる。ウイルス自体を使わないため安全性も高いとされているが、抗体が作られやすいウイルスベクター型のワクチンより有効性で劣る可能性もある。このため、森下教授らは、抗体価を高めた第2世代のワクチン開発にも着手しているという。
https://twitter.com/chemicaldailyad/status/1274826808236535808?s=20