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オーストラリアにおける高血圧DNAワクチンの
     第1/2相臨床試験の結果報告に期待します!!

オーストラリアにおける高血圧DNAワクチンの第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験の第1例目投与を開始したのは一昨年の4月なので、それから1年10カ月が経過しました。この高血圧DNAワクチンの臨床試験は、24 例の軽度から中等度の高血圧患者を対象として実施するもので、投与後12ヶ月にわたり経過を観察し、安全性及び有効性を確認するものです。

高血圧DNA ワクチンは、大阪大学の森下教授の研究チームにより基本技術が開発されたもので、血圧の昇圧作用を有する生理活性物質アンジオテンシン2に対する抗体の産生を誘導し、アンジオテンシン2の作用を減弱させることで長期間安定した降圧作用を発揮するワクチンとなるものです。
現在、高血圧の治療においては多くの経口医薬品が使用されていますが、これらの薬は毎日忘れずに服用する必要があるのに対し、注射剤であるDNA ワクチンは一度の投与で長期間にわたって効果が持続することが期待されていることから、特に服用の難しい高齢の方を中心に患者さんの利便性は大幅に向上します。

高血圧治療の医薬品市場は国内だけで、主力のARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)を中心に約5,000 億円と巨大であり、この一部を代替することを目指す高血圧DNA ワクチンには非常に高い事業性が期待されています。
また、発展途上国では、薬価の高いARB は有用性が高いに関わらず医療経済上の問題から使用は限定されており、発展途上国でのニーズも極めて高いと考えられます。
アンジェスが開発するDNAワクチンは既存薬よりも高薬価になると想定されるが、1回の治療で長期間の薬効が期待できるためトータルの治療コストは逆に低くなる可能性があり開発に成功すれば発展途上国も含めて普及拡大が期待されます。

なお第1/2相臨床試験は観察期間が12ヶ月で、現在のところ特段の支障もなく計画どおりに被験者登録が進んでおり安全性や副作用などの確認だけでなく有効性も確認されてます。
同プロジェクトに関してはグローバル製薬企業からの注目度も高く、これからの動向に注目が必要です。
臨床試験の結果報告に期待したいと思います。