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エボラ出血熱のワクチンは米製薬大手企業ですでに開発されています。しかし、ギニアなどの現地での試験的接種では重篤な副作用が出たり、ワクチンの製造に手間がかかったりするなどの課題がありました。
今回、東京大学の四柳・河岡両教授がエボラ出血熱を予防する新型ワクチンの臨床試験治験を12月中に始めると発表したのは、それら副作用などの克服をテーマにした治験と思われます。

アンジェスもかねてより、DNAワクチン技術を応用し、エボラ出血熱対策医薬品として抗血清製剤の開発をカナダサスカチュワン大学と共同で進めています。
同じエボラ出血熱を対象としつつも、東京大学のはエボラ出血熱を予防するワクチンであるのに対して、アンジェスのそれは感染予防効果を得るのに時間を要するワクチン療法とは異なり、すでにウイルスに感染してしまった患者の病態の重篤化を抑制する治療薬です。
したがって、エボラ出血熱を予防するワクチンもエボラ出血熱に感染した患者の重篤化を防ぐ治療薬も共に必要となる創薬なのです。

アンジェスが開発を進める抗血清製剤は、エボラ出血熱ウイルスのタンパク質をコードするDNA ワクチンをウマに接種し、その血清に含まれる抗体を精製して製造する治療薬です。
カナダのサスカチュワン大学のワクチン・感染症機構(VIDO-InterVac)において、当抗血清から精製した抗体を用いた動物による感染実験(動物にエボラウイルスを接種した後にこの抗体を投与)を実施したところ、ウイルス感染による死亡を阻止することが確認されています。
この結果は、当抗血清が治療薬として十分に機能することを確認できるものです。なお、感染試験は日本国内では実施不可能であり、その機能を有するワクチン・感染症機構(VIDO-InterVac)で実施したことが今年4月にアンジェスのIRで報告されています。

今後、エボラ出血熱治療薬の創薬に向けて治験の準備を進めるとのことです。アンジェス、頑張れ!