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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2016/04/21

 アンジェスMGの過去レポートを参考に、
  平成15年5月 <臨床研究 レポート>
              大阪大学 臨床遺伝子治療学
   ・・・実に13年前の産声です。・・・そして今に至る。
 現在実施している臨床研究は以下の3つです。
 1 「HGF遺伝子プラスミドを用いた末梢性血管疾患の治療のための遺伝子治療臨床研究」
 2 「E2Fデコイ核酸医薬の下肢血管狭窄または冠状動脈狭窄へのステント後再狭窄に対する臨床研究」
 3 「NFkBデコイ核酸医薬の下肢血管狭窄または冠状動脈狭窄へのステント後再狭窄に対する臨床研究」

◆ レポート1「HGF遺伝子プラスミドを用いた末梢性血管疾患の治療のための遺伝子治療臨床研究」について
◇2001年5月から実施。予定症例数は22症例で2003年4月現在22症例すべてに遺伝子投与を完了しました。従来の内科的治療に反応せず、外科的治療が困難な症例に対して実施されました。現在のところ遺伝子投与に起因すると考えられる重篤な副作用の発現は認められません。また、改善度については以下のとうりです。しかし効果についてはさらなる検討が必要で、いまだ明らかとはいいきれません。
 {上下肢血圧比の上昇}       :64.7%
 (健常人では上肢と下肢の血圧はほぼ同じで、この比率は大体1.0です。しかし下肢血管が閉塞したり狭窄したりして血流が悪い場合、下肢血圧は下がり、この比率は下がります。今回の遺伝子治療では下肢血圧が上肢血圧の6割以下の人を対象にしています。治療効果が出て下肢血流が増えてくると、この比率も上昇してきます)
 {安静時疼痛の改善}        :61.5%
 (下肢血流が悪い場合、足の痛みがあります)
 {虚血性潰瘍の25%以上縮小}   :63.6%
 (下肢血流がかなり悪くなると、足に潰瘍ができて壊死してきます)
 {最大歩行距離の改善}       :85.7%
 (下肢血流が悪い場合、歩く距離が制限されます)
 現在大阪大学遺伝子治療審査委員会において安全性・有効性について詳細に検討中です。
 このような安全性・有効性は現時点で確定したものでなく、従って今だ確立された治療でなく、今後さらに症例を重ねて詳細に検討する必要があります。 
   次項は続きに、

  • >>1751

    ◆レポート2「E2Fデコイ核酸医薬の下肢血管狭窄または冠状動脈狭窄へのステント後再狭窄に対する探索的臨床研究」について
    ◇核酸医薬を用いた血管形成術(風船療法)後の再狭窄予防です。現在までに下肢血管に対して5症例実施しました。現在のところ大きな副作用はなく、再狭窄も予防できています。今後さらに症例数を増やしていく予定です。
    ◆レポート3「NFkBデコイ核酸医薬の下肢血管狭窄または冠状動脈狭窄へのステント後再狭窄に対する探索的臨床研究」について
    ◇核酸医薬を用いた血管形成術(風船療法)後の再狭窄予防です。大阪大学・九州大学・東京医科歯科大学の3施設で実施中です。まだ始まったばかりです。   
      ⇒この血管再狭窄を予防する働きに着目し、これを塗布した次世代バルーンカテーテルの開発を、メディキット(7749、ジャスダック)と共同で行い、年内申請に漕ぎつけてきた。