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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2025/12/09〜2025/12/16

【"研究費ない" "時間ない" 日本の大学でいま何が?】
2025年12月10日 クローズアップ現代
ノーベル賞日本人ダブル受賞へ 研究の最前線は?課題は?

桑子真帆:
坂口さん北川さんの研究はですね、とても長い時間をかけてここまで来ました。 そのお二人はですね、こんな言葉をおっしゃっています。
「北川さんは無用の用」。無駄なものはないんだということですね。
そしてお隣の坂口さんは、「一つ一つ」。すぐに評価されない実験や研究も積み上げていくことが大切だというものです。
しかし、受賞後の喜びと共にお二人はですね、これに対して危機感を語っているんです。

ナレーション: 先月行われた共同会見

(大阪大学 特別栄誉教授)坂口志文さん:
研究者の時間が、研究に使う時間が少なくなってきておるということは、一つ、研究に対するサポートっていうのは、やっぱり、もう少し考えていただきたい。

ナレーション:
二人がノーベル賞につながる研究を発表したのは、今から20年以上前。 当時と比べ、大学の研究環境が悪化していることに危機感を示しました。

(京都大学 特別教授)北川進さん:
今の京都大学、他の大学見てもですね、基盤的な経費、運営費交付金が少ないために、資源がないんです。やはり自由に、自由な発想で研究できるという、そういう環境作りっていうのは重要だと思います。

ナレーション:
大学などの研究機関は、今どんな状況に置かれているのか。 NHKは研究者およそ6,000人へアンケートを実施。 改善が必要と考える分野について聞いたところ、最も多かったのが「研究に割ける時間」で、次いで「予算」でした。 授業、会議などで時間が埋まり、論文は通勤時間の30分で細切れに書くしかない。 研究費がほとんどないので、安価で成果を得やすいテーマに移らざるを得なかった。 そして、日本の科学研究力の低下を感じている人は、全体のおよそ9割に上りました。
アンケートに答えた一人。九州大学で地球惑星科学を研究している、岡崎裕典 教授です。 海底の微生物の化石を分析し、過去の気候変動の解明に取り組んでいます。

(九州大学 教授)岡崎裕典さん:
私の研究室は、20年前は3名の教員がおりましたが、今は私が一人という形になります。

ナレーション:
岡崎さんの所属する学科では教員が2割ほど減少し、授業や学生指導などの時間が増加。 研究に割ける時間は勤務時間の3割以下になっているといいます。

(九州大学 教授)岡崎裕典さん:
研究するには集中できる時間と、あとは多少の余力がやっぱり必要かなと思いまして。今もう余力がですね、もう無くなった状況っていうのが、残念ながら現状かなと。

ナレーション:
一昨年、世界的な科学雑誌『ネイチャー』も、日本の研究はもはや世界水準ではない。世界の研究への貢献度は下がり続けている、と指摘しました。
なぜ大学がこうした事態に陥っているのか。 国立大学には、国から毎年、教員の人件費などの必要経費や研究などに自由に使うことができる「運営費交付金」が配られています。
しかし、国はここ20年余りで、およそ1,600億円を削減。 一方、「競争的資金」と呼ばれる、成果が期待される研究への予算を増やしました。 多額の資金を獲得できる研究者がいる一方で、多くの大学は人件費や設備の縮小を余儀なくされました。 研究環境の改善を訴えていた坂口さん。 すぐに成果が出るかわからない研究が置き去りにされないよう、長期的な視点でサポートしてほしいと話します。

(大阪大学 特別栄誉教授)坂口志文さん:
サイエンスっていうのはやっぱり、あの...、なんていうんでしょう、100メートル競走のようにですね、もう速く、いかに速く走るかという目的が、非常に単純である場合はいいんですけれども。 そうじゃなくて、何に役立つかわかんないけれども、広くサポートして、いろんな研究がなされていって。 その中で面白いものがポツポツ出てきたら、そこに初めて、少し手厚くサポートすると。伸びていく方向にサポートすると。

桑子真帆:
あらためて感じるのは今回受賞するお二人の言葉です。それぞれ「無用の用」、そして「一つ一つ」この大切さです。経済的原理では判断できない、余白の先にも私たちへの恩恵はあります。そしてそれを待っている人たちは今もたくさんいる。このこと重要です。

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