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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2022/01/17

アンジェスの財務状況は、エクイティファイナンスの実施により、
      手元キャッシュは200億円を上回る水準に

2021年12月期第3四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比9,380百万円増加の47,735百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が9,603百万円増加した。第41回新株予約権(第三者割当)の行使により調達した17,474百万円の一部を事業費用として充当した。固定資産ではのれんが前期末比で30百万円減少した。のれん償却費は1,783百万円を計上したが、円安に伴う為替換算等で1,753百万円の増加要因となっている。また、Barcodeの投資有価証券評価損を計上したこと等により投資有価証券が157百万円減少した。

負債合計は前期末比2,246百万円増加の7,921百万円となった。新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発プロジェクトにかかるAMEDや厚生労働省からの補助金が入金され、前受金が2,940百万円増加の6,534百万円となった。一方で、前期分の費用の支払いにより未払金が687百万円減少した。

純資産は前期末比7,134百万円増加の39,813百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純損失11,952百万円の計上があったものの、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金をそれぞれ8,747百万円計上したほか、のれんにかかる為替換算等により為替換算調整勘定が1,600百万円増加したことが主因となっている。

なお、第41回新株予約権(第三者割当て)についてはすべて行使が完了し、本新株予約権の発行価額の総額を含めて約174億円を調達した。調達資金の使途としては、Emendoの事業運営資金として90億円(3年間)、残りが事業基盤のさらなる拡大に向けた資金(海外企業の買収や資本参加等)に充当していくことにしている。2021年9月末の現金及び預金は211億円となっている。2021年第3四半期の損失額はのれん償却費控除前で約40億円の水準であり、当面の事業資金は確保されているものと考えられる。    (フィスコ:佐藤譲)
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◆エクイティファイナンスとは
エクイティ(株式資本)ファイナンスとは、企業が株式を発行することにより、事業に必要な資金を調達することをいいます。