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エメンド社は、先駆的で高度なゲノム編集技術を持っている企業です。エメンド社の科学・研究チームは、タンパク質工学、分子生物学、遺伝子編集システムの専門知識を組み合わせ、これまで治療不可能と考えられていた疾患に対処することができます。このエメンド社を買収し、アンジェスの完全子会社化したのが2020年12月15日です。

山田社長はエメンド社の完全子会社化に当たって次のように述べています。
「私たちアンジェスは、“遺伝子医薬のグローバルリーダー”を目指すことを掲げています。どうやってグローバルリーダーになるのか? 私たちは、HGFで世界初となったプラスミド製法のみならず、ウィルスベクター、ゲノム編集の領域において世界のトップになりたいと思っております」と。つまり、遺伝子医薬の開発に必要とされる3つの遺伝子治療法を制覇し、遺伝子医薬のグローバルリーダーの位置に立つ上では、エメンド社の買収が必要であったことを語っています。

そこで、掻い摘んでエメンドの買収までの経過を振り返ってみたいと思います。
アンジェスが関わる以前にエメンド社の創立時から資金援助をしてきたのは、バイオ医薬品企業や医療機器会社等への投資では、世界のトップクラスの投資会社であるOrbimed社や、武田薬品工業(株)の企業投資部門である武田ベンチャーズがエメンド社の非上場株を保有する形で資金援助を行ってきました。

では、資金力で圧倒的に優位なOrbimed社がエメンドの買収に乗り出さないのかと言えば、Orbimed社は投資会社であることから、創薬に関するノウハーを持ち合わせていないことが理由です。しからば武田ベンチャーズによる買収についてはどうかと言えば、親会社が武田製薬ということもあり、必要度は高いのですが、投資額が自らの裁量を超えることから親会社の決済が必要となることから、時間も要するので、それでは縁のあるアンジェスに買収をしてもらった方が良いと判断したとも考えられます。山田社長もエメンド社買収は十分検討した上で「ベンチャーならでではの実行」という趣旨の発言をしています。

武田ベンチャーズもOrbimed社も、アンジェスの株を保有することで買収を了解しています。アンジェスもエメンド社による収益化を図る検討を行い、買収に協力して戴いた各社の報いるべきです。そして、しかるべき時期に上場を確実に。