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JCRファーマ(株)【4552】の掲示板 2020/10/15〜2020/12/09

アストラゼネカのワクチン治験、重症化予防効果を示唆-米政権顧問
偽薬を投与された参加者16人が重症化したとスラウイ氏
向こう2-3週間で治験の疑問点に関する理解進むだろうと指摘

トランプ米政権で新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンの開発計画顧問を務めるモンセフ・スラウイ氏は23日、英アストラゼネカとオックフォード大学が開発した新型コロナワクチン候補の臨床試験で、偽薬を投与された参加者16人が重症化したことを明らかにした。実薬を投与された参加者は1人も重症化しなかったことから、同ワクチン候補に重症化を予防する効果がある可能性が示唆されたと同氏は指摘した。
  アストラゼネカとオックスフォード大はこの日これに先立ち、臨床試験で実薬を投与された参加者には入院した人もいなかったと発表していた。
  スラウイ氏はブルームバーグとのインタビューで同治験結果について、「非常に重要だ」と指摘。「とても期待が持てる」と語った。
  アストラゼネカとオックスフォード大はこの日の発表で、英国とブラジルでの大規模臨床試験データの暫定分析により、ワクチンの有効性は平均70%だったことも明らかにした。
  ただ、2回の接種とも全量投与した場合の有効性が62%だったのに対し、初回を半分の量とし、2回目を全量とした場合の有効性が90%となったことに多くの業界オブザーバーが困惑している。
  スラウイ氏は「われわれはこうした違いが生じる理由を解明する必要がある。全てのワクチンの有効性を90%にし得る手段を特定できることを望む」と発言。この違いは偶然の事象に関連している可能性があり、「全体としてはかなりの有効性があるということが重要なメッセージだ」と説明した。
  同氏はその上で、有効性の数字は「期待外れではない」が、有効性95%前後のファイザーやモデルナのワクチン候補に対抗できるかどうかを見極めるにはさらなる分析が必要であり、向こう2-3週間で免疫応答に関する新たな情報が得られて、ワクチン候補の投与量の少ない方が免疫応答が強かった理由の理解も進むだろうと語った。