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小野薬品工業(株)【4528】の掲示板 2020/03/21〜2020/04/19

君たちはコロナの流行がこの春で終わると思っていないか?それはたいへんな
誤解だ。NHK特集で見た政府対策チームリーダーの北海道大学の先生がこう
言っていた。「1年後に平穏無事な生活が戻っているわけではありません。」

スペイン風邪のときは、第一波、第二波、第三波まである。夏に向けて一旦収束
して、冬になると復活することを繰り返し、収束するまで3年かかっている。
当時はウイルスは発見されてなかったし、治療薬もワクチンもなかった。

感染が広範囲に拡大してしまうと、多くの人に免疫が備わるまで拡大は止まら
ない。例えば、日本のような先進国で一旦収束しても、アフリカで感染拡大が
続けば、人の交流を通して先進国にも再びウイルスが入ってくる。過去の感染
の歴史から見ると、来年の東京オリンピックはかなり厳しいことがわかる。
世界的規模での感染拡大が、1年で収束すると考えるのは甘い。たとえ日本で
収束しても、途上国で続いていたら、選手を送るような余裕があるだろうか?
無理して送れば、再流行のきっかけになってしまう。オリンピック開催の条件は、
コロナの収束(感染拡大がピークを過ぎること)ではなく、終息(流行がほぼ終
わること)が必要である。

スペイン風邪当時の日本の事例が参考になる。当時は今ほど国際交流は盛んでは
なかったから、人の流れを遮断することは容易だった。犠牲者は第一波が25万人
出て、あわてて対策を取り始め、第二波が12万人、第三波は3000人だ。
免疫が広がるにつれて収束していったことがわかる。今回は治療薬もワクチンも
登場するから、スペイン風邪と同じことが、より小さな規模で起きると予想する。
今起きていることが第一波だ。第一波でこの程度なのだ。本当の意味で終息して、
皆で喜ぶのは2年後の春ということになる。悲観する必要はないが、長期戦で臨む
覚悟が必要となる。