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小野薬品工業(株)【4528】の掲示板 2018/04/18〜2018/04/24

Opdivo併用療法の投稿を見ましたので、関連する情報をpostします。

日本ではあまり報道されていないかもしれませんが、がん治療におけるOpdivo(抗PD-1抗体)との併用療法剤として、アメリカで注目されているのは、C122-biased agonistという分子です。これは新興バイオベンチャーのNektar社が開発しているもので、Opdivoとの併用療法については、Opdivoの販社である米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)とオプション付きの共同開発として初期評価がされてきました。この併用効果は適応症も広がるようで、かつ相当効くようです。

今月(4月)に入りまして、この両社の契約は、Hart-Scott-Rodino Antitrust Improvements Act of 1976 という法律が定める行使期限が切れるのを受けて、世界的な開発・販売提携契約へと進んだのですが、この際BMSはnon-refundableな契約一時金 (upfront payment) として、実に1100億円もの契約金をNektar社に支払いました。BMSがOpdivoの育薬にかける期待の大きさが感じ取れます。現在はPhase I/IIおよびPhase II2本が走っていますが、そのうちの1本 (PIVOT-02) は今年の10月に終わります。

h ttps://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02983045?cond=NKTR+214&rank=5

ちなみにNektar社は、Nasdaq上場のバイオベンチャーではありますが、その総資産は1兆8千億円に達し、日本で言えば小野薬を超えてエーザイにも迫ろうという感じです。アメリカはすごいですね。

これらの成果が上がってくれば、Opdivoの売り上げは、飛躍的に伸びると展望されています。

ご参考まで。

(英文のニュースレターで恐縮です)
h ttp://ir.nektar.com/news-releases/news-release-details/nektar-therapeutics-announces-effective-date-global-development