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日経新聞 18年11月27日 三津家社長インタビュー 
   新薬まず米投入
   遺伝子治療薬も
 米から海外挽回

田辺三菱、米に本社機能
  有力新薬の開発を主導

田辺三菱は、大阪本社におく本社機能を米国と東京本社に移す。
米国を世界戦略拠点と位置づけ、機能強化や意思決定の迅速化を図る。東京本社は研究開発などを担う。有力な新薬を米国で先駆けて開発・発売し、その後に世界市場で展開する戦略を進める。
 機能の再編や移転を順次進め、2023年度までに再編を完了する。米拠点はグローバル本社としての位置づけを担う。所在地は検討中としている。経営層は日本人に限らず、国籍を問わず有能な人材を登用する。
 米国市場で新薬を効率的に投入するために、現地主導で臨床試験(治験)計画の設計や進行を管理する。有望な新薬候補や新領域のヘルスケア製品の開発に取り組むスタートアップ(アンジェス)とも連携する。
 日本は研究や製剤など生産関連の技術面での役割に注力する。東京本社は新薬の研究や全体の戦略を、大阪本社は生産面や人材管理といった機能を担う。
 同社の19年3月期の連結業績は、売上高にあたる売上収益が横ばいの4350億円を見込む。国内で約3000億円、米国を中心とする海外は600億円程度、残りは提携先からのロイヤルティー収入だ。国内市場は薬価引き下げなど事業環境が厳しく、米国での事業拡大にカジを切る。