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日経過去記事

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2018/5/21 18:00[有料会員限定]

武田薬品工業がアイルランド製薬大手シャイアーの買収に絡み、2018年度中にも最大200億ドル(約2兆2000億円)規模の社債発行を検討していることが分かった。国内企業としては最大規模の発行額となる。武田は長期資金の確保で、財務の安定を図る。低金利で運用に悩む機関投資家は多く、多額の発行でも社債市場で消化できると判断した。

武田はまず米JPモルガン・チェースを中核とする銀行団から最大308億ドル(約3兆3600億円)のつなぎ資金を借り入れる。買収の完了後には長期間の安定した資金に切り替える計画だ。そのうち150億ドル程度をドル建ての普通社債とし、約45億ドル分を資本に一部組み入れられる円建ての劣後債とする見通し。金融機関と発行の条件など詳細を詰める。これとは別に4兆円規模の新株発行も予定している。

今回の買収は総額で約460億ポンド(約6兆8000億円)で、日本企業として最大規模になる。トムソン・ロイターによると、17年に60億ドルを発行したソフトバンクグループがこれまでの最高額だった。武田の社債発行が実現すれば記録を大きく塗り替えることになる。

今回の巨額買収については、武田の財務体質が悪化するとの懸念がある。格付け会社のムーディーズ・ジャパンは9日、武田の発行体格付けを1段階下げたと発表。格下げを検討する格付け会社は少なくない。武田は発行額の半分を自己資本とみなせる劣後債も発行することで信用格付けを維持し、資金調達のコスト低減につなげたい考えだ。
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1.年3%のブリッジローン308億ドルでひとまず買収完了させ
2.150億ドルを社債化
3.45億ドルを劣後債
4.75億ドルを低利のタームローン
5.合計270億ドルは低利化できる(劣後債はそれなりに高利)