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武田薬品工業(株)【4502】の掲示板 2018/05/06〜2018/05/08

>>1771

格付けの悪化、全然、悪いニュースではありません。
Moody's やS&Pの業務は、格付けではありません。
credit ratingのassignment 信用格付けの付与業務

credit ratingは、現在及び将来の信用力credit qualityで、社債やhybrid notesを返済できる能力 creditworthiness があるか否かの確率的probabilityの測定的な信用判断です。株主利益についてはいっさい考慮しません。
株主と社債権者は、対立します。
〇従って、経営判断などの主観的な判断3割を別にして、7割はEBITAが返済予定額に対して何倍か関連で一様に判断されます。
〇株式の一株当たりの価値(利益を生む力)は、借金のウエイト(比率)を増やせば増加し、逆に、借金率が減って、株式資本率が高まれば、株価の利益を生む力は減少する。
 (例えば)ある投資をして成功すれば、利益が倍になるが、失敗すれば、利益がゼロになるような場合に、成功と失敗の可能性が7:3の場合、株主はやるべきだと主張するでしょうが、社債投資家は、失敗したら、返済が滞ることになるので、やりたくないと反対する。
信用格付けとは、株主利益の反対側にいる人たちです。
 すなわち、バランスシートの右側の上段にいて、左側の資産全部を使って、債務の返済ができるかどうかを考えるので、資産が変わらず、負債が増えれば、稀釈してしまうので、格付けが下がります。
〇 BBBの長期信用格付けの投資適格、A-2(あるいはP-2)の1年以内の短期信用格付けが維持さえできれば、なんら返済には問題がないとの判断となります。
 BB以下の投資不適確になりますと、社債ファイナンスで、ジャンク債の扱いになりますので、長期国債金利に追加支払いするプレミアムが2%以上となります。短期では、ノンプライムとなりますと、借り入れが厳しくなり、場合によって、コミットメントラインがとれなくなる怖れがあり、もしやの場合、資金ショートが起きる。
 よって、BBBとA-2が維持できれば、全く問題なく、株主に有利な事業ということになりますが、BB以下になると、LBOの典型的苦難がやってきます。特に、金利上昇があれば、利益が社債権者に食われてしまいます。