積水化学工業(株)【4204】の掲示板 2020/05/22〜2022/09/06
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*** 強く売りたい 2021年7月18日 08:20
>>625
自分探しが難しい訳
「多くの場合、人はそれを見せてあげるまで何を求めているのかわかっていない。」
1998年:BusinessWeek
と、スティーブ・ジョブスが言っていた通り、自分がどうやりたいのか、なにをやりたいのかを見つけるのは難しい。
やったことがないものは具体的に想像しづらいし、そもそもアタマにも浮かばない。
「自分は何になりたいんだろう。」
その答えは、
「自分が何になりたいか、なってみないとわからない。」
だ。
とは言え、就職の時には志望動機というものを何らか言わなくてはならない。しかし「なってみないとわからない。」と応えていたのでは採用試験ではなかなか通らないですね。
採用試験では、おそらく
「この人はどんなカタチで我が社のお役にたってくれるだろうか。」
という目で学生を見るでしょうから、はっきりいって、「学生自身がどうなりたいか。」は、企業側にはあまり重要な点ではないのかも知れませんね。
例えば、あなたが「家を建てたい」、と思ったとします。
いくつかの住宅メーカーの中から、発注するメーカーを選びます。
そんな時、「そのメーカーの営業マンが将来どうなりたいと思っているか」は判断の基準になりませんよね。はっきりいってその営業マンの人生はどうでもいいことです。そんなことより自分の家づくりにどう貢献してくれるのか、そこが知りたいでしょう。
だからむしろ、
「自分は何でお役に立てそうか。」
そこを掘り下げて考えてみます。
まあその結果、やりたくもないし、上手くできもしないことをダラダラやっていても、なかなかお役に立てるレベルにはなれないでしょうから、少なくともやってて抵抗がない、ストレスがない。これなら続けられそうだな、と自分で思える仕事を探すことになりそうですね。
例えば、「どーしても海外に住むのが無理」、と言う人が、商社とか海運に入るのはそもそもオカシイ。となる。
また、例えば僕は高校で物理が得意でしたが、おかげで仕事は苦しみました。
なんでかって?
物理には物理法則があり、必ず答えが出る。速度ゼロから落下したら、数秒後には速度が何m/sになるのか計算ですぐ出る。さらに答えには個人差もない。こだわりも何もない。事実しかない。答えには誰も反論できない。これはスッキリする。
しかし配属された新商品開発では、仕事に答えがないんです。答えがないなら答えなんかなんでもいいじゃないかと思うんだけど、会社のこだわりで納期までに無理やり答えを出さなくてはいけない。結果、自分で納得できていないまま商品を出す。出来上がった製品を見て「あーあ。あんときの苦肉の策がカタチになっちゃった。」と思う。次に設計変更するまでずっとそのまんま。これは苦痛でした。
むしろその後転属した先のR&D戦略室 R&Dコンプライアンスの元締めのほうが答えがハッキリしていて、性に合う感じがします。
テキトーにホームページや教育してるだけなんで・・
そして ダメな 執行役員やインテグレッドリサーチ社長のコンプライアンスを
あばく だけなんで¥¥
機械工学科を出ていて、コレですからね~。(^_^;)
このへんの感覚は、やってみないとわからんもんだと思います。
でもなんとなくそー言う感じで、学生の時の得手不得手と、仕事の指向性はつながりありそうな気もします。
*** 強く売りたい 2021年7月18日 06:12
>>621
キャリアデザインプロセスの「ウイスキー蒸留」理論
キャリアデザインには、キャリアアンカー理論や、プランドハプンスタンス理論とかありますけど、どちらも「自分自身がやりたいことはなにか。」を見つけるためのプロセスのことを言っているんでしょう。
その「自分自身がやりたいこと。」の見つけ方は、この二つだけではない気がしています。どっちもしっくりこないんです。
プランドハプンスタンス理論はとてもポジティブに響きます。しかし実際にはあれこれやってみて、あーこれじゃない。これでもない。を繰り返して、だんだんと自分がやりたいことが絞り込まれて行く。
これは単純な消去法ではなく、なにかを追加しながら絞り込んで行く作業なんです。
ウイスキーの蒸留工程、とでも言いましょうか。自分のやりたいことを鍋の中にどんどん放り込んでマゼマゼして、ぐつぐつ煮て、そこから蒸留して行き、最後に出てきた澄んだものが、自分のやりたいこと。
で、やりたいことが「澄んだカタチ」に蒸留できたら、当然、次はそれをやっていくことになる。
続けていくとだんだん円熟味を帯びていき、さらに洗練されていくはず。その過程はまさに、樽の中でウイスキーの味が丸みを帯びてくるのと似ていますね。
キャリア選択をウイスキー蒸留に例えた理論はまだないと思いますが、自分としてはこれがすっきりします。
つまり、
キャリア形成には、
1.投入・蒸留期
2.熟成期
の、二つがある。
そうやって考えると、人生ではたった一本のウイスキーをつくるのではなく、何本かのウイスキーができると思っていいでしょうね。
あれでもない、これでもない、と削ぎ落とし、
やりたいことを見つけたらトコトンやり、
頂点を極めたら、次は他の分野に展開していく。
ウイスキー蒸留工程に例えましたが、やりなくないことはやってみないとわからないわけで、どんどんいろんなことをやってみて、興味を持ってクビを突っ込んでみて、ダメならやめてみて、、、この「不純物を取り除く作業」はどんどん進めて行ったほうがいいと思います。
これは、自分の中で、「心の針が振れるまで。」、「ピンとくるまで。」やっていく。
プランドハプンスタンス理論は、一瞬一瞬をどういうスタンスで過ごすかという、「点」の話であり、僕のウイスキー理論は、それを続けた結果の「線」の話です。
キャリアアンカーは、ある程度「蒸留」が進んだ後でないと話をしても意味がないですね。
ですので、使うタイミングは難しく、企業のキャリア研修で
キャリアアンカーの話をしても響かない場合が多いかと思います。
みなさん、その前の「蒸留」すら進んでいないですから。
多くのキャリアデザインでの事例の問題は、この「蒸留工程」が進んでおらず、それがゆえに「熟成工程」にも移行できていないままの人が多いということです。