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2019/3/1 11:55
【黒鉛電極ブームの先どう読む 二極化する市場の見立て】
SECカーボン(5304), 日カーボン(5302), 昭電工(4004), 東海カ(5301)

電気炉で鉄を溶かす際に使われる黒鉛電極。環境規制を背景にした旺盛な中国需要などを背景に価格が跳ね上がり、中核事業に据える東海カーボン(5301)は2018年12月期の連結営業利益が前の期比で7倍に膨れ上がるなど、関連企業に恩恵をもたらしてきた。QUICKの個別銘柄のアクセスランキングでも連日で上位に顔を出すなど、市場参加者の関心も高い。ただ、ここにきて”爆食”中国での価格が下落するなど、ブームに陰りも見えてきた。鼻息の荒いアナリストはなお多いが、「今後は黒鉛電極の採算が悪化する」(野村証券)と、慎重な見方も出始めている。

◆見逃せない中国の動向
「2019年から世界の黒鉛電極の需給は悪化に転じる」。野村証券は27日付のリポートでそう指摘し、世界トップシェアの昭和電工(4004)の目標株価を引き下げた。中国景気の減速が国内の鉄鋼需要を減らし、電炉メーカーの生産性改善が他地域への輸出拡大につながる。結果、東南アジアや中東などで電炉の稼働率が下がるなどして黒鉛電極の需要が減少する。一方で、供給も増加の一途をたどる。中国の黒鉛電極メーカーの生産性改善による生産増が在庫をダブつかせる。新設工場の稼働も見込まれ、19年7月以降の黒鉛電極の価格や採算は下落に転じる、との見通しを示した。

黒鉛電極の先行きを見通すにあたり、中国の動向は見逃せない。国内では世界最大手の昭和電工のほか、東海カーボン、日本カーボン(5302)、SECカーボン(5304)が手がける。それでも世界シェア全体の2割強しかない。半数は中国メーカーが占める。中国製の黒鉛電極は、需給の緩みから価格が下がっている。「品質の高い日本製はプレミアムが加算されているが、中国製の価格が下がり価格差が大きく開くようだと、日本製も価格下落が懸念される」(メリルリンチ日本証券)。…

~以下は文字数制限(1000文字)のため省略~

【黒鉛電極の主な関連銘柄】
東海カーボン(5301)日本カーボン(5302)SECカーボン(5304)
昭和電工(4004)グラフテックインターナショナル(米)
グラファイトインディア(インド)HEG(インド)