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日本製紙、抗ウイルスの印刷用紙、原料に金属イオン付着。

2020/09/10 日本経済新聞 朝刊 13ページ 475文字 PDF有 書誌情報

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 日本製紙は新型コロナウイルスの感染拡大による衛生意識の高まりを受け、抗ウイルス効果のある印刷用紙を10日に発売する。原料のパルプの一部に抗ウイルス作用を持つ銅などの金属イオンを付着させた。多数の人が触れる飲食店のメニューに使う紙や病院などで用いる記録用紙などの用途を見込む。
 銅イオンなどを付着したパルプを数%配合した。通常の印刷用紙に比べてウイルスを99%低減することができるほか、抗菌や消臭性能もあるという。石巻工場(宮城県石巻市)で生産する。まず飲食店の紙製メニュー向けなどに販売する。初年度に1億円、将来は5億円の売上高を目指す。
 抗ウイルス性のある素材は国内の化学や繊維などの大手が開発を競っている。塗料や抗ウイルス性の薬剤などを使わず、印刷用紙そのものに抗ウイルス性能を持たせたのは珍しい。
 新型コロナの影響で在宅勤務が広がり、印刷用紙などの需要は低迷している。日本製紙も2020年4~6月期の連結最終損益が37億円の赤字(前年同期は41億円の黒字)だった。抗ウイルス性など付加価値の高い紙製品を開発し、販売の落ち込みを補いたい考えだ。