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 低層階の住人が高層階の住人から「さげすまれているように感じる」という声も実際に耳にするという。子育て世帯の間では、高層階の主婦が偉そうに振る舞うといった場面も一部であるようだ。

 こうしたヒエラルキーは、東京の豊洲や有明といった「湾岸エリア」のタワマン住人が抱きやすいと榊氏はいう。

 「湾岸エリアのタワマン住人は地方出身者が多い。ITベンチャーなどで成功を収め、ステータスを求めてタワマンに住む傾向がある。売り手側もその点をよく心得ていて、ターゲット層は『見えっ張り』と分析した上で、彼らのプライドや購入マインドを刺激する販売戦略を仕掛けている」

 ちなみに「東京生まれの東京育ち」といった人々は、湾岸エリアのタワマンに憧れることは少ないという。

 一方で、タワマンに住む“本物のセレブ”たちの間では、「ひけらかし」はご法度との指摘もある。

 『ママの世界はいつも戦争』(ベスト新書)などの著書を持つノンフィクションライターの杉浦由美子氏はこう語る。

 「セレブ主婦たちは持ち物も着る物も『とにかく浮かないように』が鉄則。カースト(身分制度)を作り出さないように気を使って生きている」

 中でも、夫の職業を聞くことはタブーだという。「旦那の職業を聞くことは、カーストを生み出すことになりかねない。彼女たちは目立つことで陰口をたたかれ、自分や子供がコミュニティーから疎外されることを恐れている」と杉浦氏。そのため、定期的なランチ会などもイヤイヤこなすケースも多いようだ。

 対立を嫌うセレブ主婦たちだが、「教育に熱心なママは放任主義のママを許せないといった子育ての価値観を巡る対立は激しい」(杉浦氏)とも。

 セレブを取り巻く世界もなかなか大変だ。