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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)について、致死率が約2%で比較的低いとの見解を示し、「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的ではないとみられる」と述べた。

 中国が17日に提供した感染者約4万4千人の詳細なデータを基に分析した。約8割が軽症で、約14%が肺炎や息切れが起きる重症、約5%が呼吸困難や多臓器不全を起こし重体となった。高齢者ほど危険性が増す。子どもの感染例は比較的少ないが、さらなる調査が必要だとしている。

 ともにコロナウイルスが原因のMERSは致死率が3割以上、SARSは約1割とされる。

 中国政府は18日、中国本土で17日に感染者が1886人増え計7万2436人に、死者が98人増え計1868人になったと発表した。テドロス氏は、中国で新たな感染者数が減る傾向にあると指摘しつつ「減少が続くと見なすのは時期尚早だ」と述べ、警戒を緩めないよう呼び掛けた。

 会見でWHO当局者は、横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」への対応は、船内という特殊環境が事態を困難にしていると指摘。日本国内への感染拡大防止は重要だとしながらも「ウイルスの封じ込めが目的で、人を(船に)閉じ込めることが目的ではない」とし、日本側と今後も対応を緊密に協議していくと述べた。

 WHOは17日付の状況報告から、中国湖北省で導入されている臨床診断も含めた感染者数を計上すると決定。感染者は29カ国・地域の計7万1429人に上り、うち中国本土が7万548人、シンガポールの75人、日本の59人と続く。横浜港のクルーズ船の454人は、日本国内分とは別に計上されている。