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〈第一段階〉否認

予期しない衝撃的な暴落を目の当たりにしたとき、
そのショックをまともに受けないために、まず否認がおこる。
「これは大口の振り落としだ、そうに違いない!すぐに戻すさ!」
「板を見れば大口が底値で拾ってるのが分かる!」
「●●円で拾わせてもらいました!ラッキーです!」

〈第2段階〉怒り

暴落という現実を認めざるえなくなると、次に怒りや恨みがこれに取って代わるようになる。
「この銘柄に対して否定的な意見は、安く買いたいノンホルダーの売り煽りだ!」
「ものすごい材料が控えている!IRが出るんだ、上がるに決まってるだろ!」
「大口が安く仕入れるためにわざと暴落させてるんだ!」
このような怒りが八つ当りとなって、嵌め込みを指摘した理性的な書き込みに向けられる。

〈第3段階〉取引

それでも毎日繰り返し下がっていく株価に対し、
アホルダーは、どうしたら、自分が損失を出さずに済むか取引し始める。
例えば「もう利益はいりませんから、せめて買値までは戻してください」云々と
取得価格を引き下げるためにナンピンを繰り返す者もいる。
或いは「大材料がいよいよベールを脱ぐときがくる、ホルダーおめでとう!」云々と
欲豚妄想に駆られながら買い増しを繰り返す者もいる。

〈第4段階〉抑うつ

下げ止まらない株価と増大する含み損によって、アホルダーは抑うつ状態におちいる。
ここに来て、ようやく自分がはめ込まれたことを自覚するようになるが、
株価は更に下落が進行、無力感が深刻となる。
それとともに、損切りを覚悟するために、
他人から癒されることのない絶対的な苦しみを経験しなければならない。

〈第5段階〉受容

アホルダーは、ようやく自分が嵌め込まれた事実を
静かに見詰めることのできる受容の段階に入る。
「長い旅の前の最後の休息」のときが来たかのようである。
このとき、錦が浦行きに至る静かな境地を「デカセクシス」と呼ぶ。