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>>636

> >下請けのMIEが赤字になるのも必然。
>
> この点について誤解されているようですが、LNG船関連の収益は黒字です。各部品は適正な価格で納入されています。利益額は大したことないですが、利益率に関しては悪くありません。

何を根拠にされているかわかりませんが、それでは説明がつかないことがいくつもあります。
まず第一に、鉄鋼新聞に記載があるように徳永氏が入社して、生産工程を見直して黒字化する以前は当然赤字のはずです。黒字化した後も、急激に黒字幅が急増することは一般的にありませんし、PLをみてもそうなっていません。

次に、黒字化した後にステンレスの価格が跳ね上がっています。造船会社は、受注後に原材料費が上昇しても、受注価格が変更になることはありません。発注元のJMUは、当初はコストを低減する投資をして大きな利益を出すと強気でしたが、2年後には大幅な赤字を出してLNG運搬船から撤退しています。汎用品については価格改定により粗利率がかなり向上していますが、値上げが反映されないLNG運搬船の粗利率は低下するはずです。

もう一つ重要なことは資本コストです。株主の資本の大半は本社工場に投下されているはずです。LNG運搬船は、本社工場を”占拠”して生産しているので、資本コストに見合った上乗せした利益率が必要なのです。資本コストは財務会計上は現れませんが、投資評価においては非常に重要な数字です。

私の主な専門分野は投資評価です。日本企業の最大の弱点の一つが、この資本コストの理解不足です。
実際は資本コスト以前の大企業も少なくありません。
MIEにいたっては2年前まで生産管理すらしていなかったのですから、問題外です。
以前にも書きましたが、生産管理を導入する前は、四半期ごとに粗利率が大幅に変動し、粗利率の水準も低いので、赤字が長く続きました。その間、会社側は赤字の理由をすべて外部環境のせいにしていました。ところが生産管理を導入したとたん、粗利率がかなり上昇し、かつ安定しています。

資本コストについては、株主にとって非常に重要なので、別途投稿します。