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>>309

さむ子の2Q決算と長期予報①

ウエハーメーカーの2Q決算とさむ子の長期予報をまとめてみました。
①ウエハーの需給とさむ子の業績予想
 細かな説明は後にして、さむ子の2Q決算説明会資料を見ると、300㎜ウエハーの世界生産能力は2018年が630万枚/月程度で稼働率は100%、2020年は700万枚/月で、想定稼働率は94%なので、単純に掛け合わせると700万枚×0.94=660万枚で、これにウエハーの値上げ分が上乗せされるで、2020年業績は2018年を越えてくるのは確実ということになります。その先の話はまだ分かりませんが、2021年の供給力はグリーンフィールドでの生産が始まり720万枚/月程度で、想定稼働率は99%と予想しています。さむ子の世界シェアは約3割です。

②長期契約比率で決まった2Q決算
ウエハーメーカーの2Q決算を売上高で見ると、信越半導体(1-6月期)は前年同期比で12%増加、GWCも同7%増。これに対してシルトロニックは同▲3%減、さむ子連結▲2%減、台湾SUMCO(FST)は同▲18%減となりました。2Qではまだ、ウエハー需要が底入れしなかったために、長期契約による出荷がスポット需要の減少につながり、結果、台湾SUMCOなどスポット中心のウエハーメーカーが直撃されました。
⇒現時点では、スポット中心のFSTの業績はDRAMなどのメモリーと同じようにウエハー市況の先行指標になりえます。つまりFSTの底打ち、すなわちはウエハーの底打ちということになります。

③長期契約単価の上昇が売上高に上乗せ
さむ子は2Q決算で、300㎜ウエハーの単価は2018年末比5%上昇(つまり2016年末比で50%程度上昇したと説明。これが、ウエハーの売上高を押し上げました。また、グリーンフィールドでの増産に必要な75%UPの価格には及びませんが、着実に値上げ交渉が進展しています。同時に、2021年に予想されるグリーンフィールドでの増産は、ウエハーの需給調整と併せて、少しずれ込む可能性がありえます。

  • >>343

    さむ子の2Q決算と長期予報②

    ④半導体市況の見通し
    1)ウエハーは半導体市況の遅行指標です。ウエハーは半導体の素材なのでデバイスの回復が先行するのは当然の帰結です。
    2)半導体市況をトータルに見れば、2Qで底打ちか、最終調整局面にある。
    デバイス別にみれば、ディスクリート、オプト、シーモス、パワー半導体は堅調。ロジックは2Qでほぼ底打ち。マイクロやアナログは、ルネサスの決算では、在庫調整がほぼ最終局面。テキサスは少し慎重な会社予想。問題はメモリーですが、単価暴落にもかかわらず、データ社会の到来で出荷ビット数は増加。NANDは在庫調整が最終局面で、販売額は3Qで、単価は4Qには反転を予想。DRAMは7月からスポット価格が上昇したが、3Qの契約価格は低下し未だ調整中。⇒メモリーについては価格の推移に注目
    3)シリコンサイクルは復活する。根拠は①これまでの経験則、②5G、IOT、AI、車載、GAFAなどデータ社会の到来、③半導体市況の低迷にもかかわらず、2019年1QのEDAの売上高が過去最高レベルの成長を遂げ、今後の半導体生産の裾野の拡大を示している。④米中貿易戦争などの影響で、現時点で堅調な最終電子商品はスマホに次いで半導体を消費するPCぐらいであり、穏やかな回復、息の長いサイクルになる。5Gや車載、データセンターは穏やかに回復。AR、VRなどは市場規模が小さいなどなど。