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(株)SUMCO【3436】の掲示板 2019/08/03〜2019/08/10

SUMCO会長、対韓規制「間接的影響ある」-フッ化水素に懸念
8/6(火) 16:41配信
Bloomberg
(ブルームバーグ): シリコンウエハーメーカーのSUMCOの橋本真幸会長兼最高経営責任者(CEO)は6日の決算会見で、日本政府による半導体・パネル材料3品目の韓国に対する輸出規制について、「間接的に影響ある」との見方を示し、米中貿易摩擦の影響も含め「何一つプラスなことはない」と述べた。

橋本会長は、「フッ化水素の在庫が大変なようだ」と指摘した上で、「フッ化水素がなければ、全部止まってしまう。そうなると、ウエハーもできなくなるので全部に影響が出る」と発言。今のところ業績に対し直接的な影響は出ていないが、審査などに時間がかかる状況が続けば、売り上げに影響が出るとの見通しを示した。

ブルームバーグのデータによると、SUMCOの取引先には韓国のサムスン電子やSKハイニックスがある。

日本政府は7月4日から、輸出許可取得の手続きが簡素な「包括輸出許可制度」の対象から韓国を除外し個別の許可制とした。対象の3品目はシリコンウエハーの表面に回路を描き込む際に使うフッ化水素(エッチングガス)、回路の焼き付けに用いる感光材(レジスト)、有機ELパネルなどに利用されるフッ化ポリイミド。

今月2日には、安全保障上の輸出管理で手続き簡略化など優遇措置を適用する「ホワイト国」から韓国を除外することを閣議決定した。仏ソシエテ・ジェネラルの試算によれば、韓国企業はフッ化ポリイミドで90%、エッチングガスで44%を日本に頼っている。

ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役は、対韓規制の品目は限られているが、ある部材がボトルネックになることで間接的な影響が関連製品全体に及んでいると分析。「今回の規制が、無視できないくらい明確に表れている」とし、ホワイト国の除外も「事実上の輸出禁止にも捉えられる」と述べた。

SUMCOが6日に発表した4-6月期(第2四半期)の営業利益は、数量調整の影響で137億円と市場予想(148億円)を下回った。7-9月期(第3四半期)は80億円と前四半期からの減速を予想。メモリーの調整長期化で数量調整が続くとみている。

(c)2019 Bloomberg L.P.

Yuki Furukawa