ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)SUMCO【3436】の掲示板 2021/05/14〜2021/05/24

>>1074

Eetimesの記事を読んでも、今回のサイクルはロジックが牽引していることは明らかですが、注目したのは消費者向けの家電製品です。300㎜ウエハー需要を牽引しているのはロジック向けで、エンドマーケット(最終電子製品)で言うと、スマホ、サーバー、PC(ゲームやマイニングを含む)がメインですが、ここにきて巣ごもり需要もあり、8Kテレビなどのスマート家電でも、マイコンからSOCへの転換が進み、ディスプレイドライバーなどと同様に300㎜の需要を押し上げているのではないかと推測しています。DRAMでも同様に家電製品が先端品ではないレガシーDRAMの需要を押し上げる傾向があるようです。つまり、300㎜の需要が、スマホ、サーバー、PCから家電などに、先々は車載やスマート工場などの産業向けに広がり、需要をさらに押し上げるのではないかと想定しています。

というのはさむ子の300㎜EWの顧客在庫推計を読むと、昨年の4Qから1Qにかけて、顧客の購入量はさむ子の定修の影響もあり減少しているが、投入量は15-20万枚/月と大幅の増加しておりPCやサーバー、スマホだけでは説明がつきません。湯之上さんの記事で言うと、ロジックを押し上げている「消費者向け」とは何か(つまり家電だろう)ということになります。

  • >>1075

    さむ子の1Q定修ショック
    もう終わったことですが、さむ子は1Qに伊万里、長崎という主力工場での定修を行いました。過去、さむ子は概ね4Qに定修を実施し、その影響は300㎜ウエハーで5%程度の生産減ということでした。2018年以降、さむ子は500-600億円の設備投資を継続しているので、実施時期やキャパに変動があったようですが、主力とはいえ、まさか伊万里と長崎の2工場だけで、さむ子の生産能力の5割が対象となり、数量で3割(月か四半期かのコメントはない)の減産という途轍もない規模でした。その結果、3月のEWの世界販売量が大きく落ち込むショックをもたらしました。もちろん、顧客には契約段階などで事前に通知し、周知しているので、「値上げのためのショック療法」を狙ったものであはありません(さむ子の企業体質からしてもそのようなことはしない)が、EWが不足する中での減産でしたので、結果は顧客には大きなショックだったと思います。また今後、月か四半期かは別にして、2Q以降は3割以上の生産力が回復し、需要に対応するということですが、問題は定修の目的はなにかです。