ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)J-MAX【3422】の掲示板 2021/08/21〜2022/10/20

業績の下振れリスクと69億円の設備投資で「財務的にも株主還元の強化は厳しい」という意見があったが、設備投資額に限ってみると、株主還元強化は充分可能と思う。セグメント別に見ていくとよくわかる。

タイは減価償却費>設備投資額なので資金は回る。武漢と広州は財務盤石で、それぞれ20億円程度の新規借入は余裕。

残るは単体。中国両社と比較すると見劣りするが、利益剰余金は中計開始前の▲10億円から+48.8億円まで急増、自己資本比率は一桁台から44.6%まで急上昇した。
「財務体質の向上」の成果が顕著に現れている。
今期の動向だが、ストック面では、仮に今年度の設備投資資金を全額借入で賄ったとしても、利益の上積みを考慮すると、期末の単体自己資本比率は42〜43%台に留まると予想。
一方、フロー面は、営業CF(ざっくり予想で20億円)で従前の借入返済資金8.1億円と今期の配当支払資金1.9億円、計10億円を充分賄えるし、なんならコミットメントライン40億円が手付かずで残っている。
株主還元は充分強化できる。

タイは財務が極めて脆弱だが、リストラが進み業績は回復傾向。しかも投資が一服したことで、連結の資金政策上、負債が重いタイを独立採算で(切り離して)捉えられるようになったことが地味に効いている。

業績の下振れリスクはわからない。おそらく、現時点では不確実性が高くて誰にも定量できないよね。