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(株)トレジャー・ファクトリー【3093】の掲示板 〜2015/04/07

>>3933

ご指名を頂いたのにお返事が遅れてすみません。早朝から外出してましたので。

まず、増税による影響(景気要因)と、リユース業界における構造的な変化を分けて考えましょう。
私は増税が景気後退に繋がるのなら、TFを含めてリユース業界にとっては短期的にネガティブだと思います。一方で、長期的にはご指摘のようにリユース業界全体が拡大し、その中で勝ち組と負け組の二極化がより鮮明になると思います。

景気が悪化すればリユースの売上が落ちるのは、TFやハードオフの既存店販売を見ればはっきりしている。リーマン・ショック後の09~10年、あるいは民主党政権下の円高不況の12年はともに既存店はマイナス傾向でした。逆に、13年からはアベノミクスの金融緩和、円安、株高に連れて両社の既存店販売は伸びを高めています。景気が悪化すれば、リユースの売上は落ちる。問題は、増税が景気後退に繋がるかどうか。

構造的な変化を考えると、中古品を買う・使うことが広く一般的になってきており、リユース業界全体の成長はまだまだ続くでしょう。先日、福岡のリユース店を見て回りましたが、高山質店(未上場だがTVCMもうち、知名度は高い。商品もブックオフ・スーパーバザーよりも充実)で、高齢のご夫婦が貴金属類を3点まとめ買いし、続々と高齢のお客が物色、購入してましたよ。総合型リユースの主要な顧客の1つは高齢者、富裕層に広がっています。自分で使うならわざわざ割高な新品じゃなくてもいい、と割り切れる顧客が増えている。つまり、中古品を使うというライフスタイルの変化が広がっている。リユース業界の成長は続きます。

その中で勝ち組、負け組が鮮明になってきている。ご指摘の通り、買取競争が激化し、品揃えが難しいショップは淘汰され続けるでしょう。また、ブックオフのようにカテゴリーによっては市場が飽和しているし、シュッピンのように急成長するカテゴリーを見つける企業もいる。当社の野坂社長がスポーツなどの新しいカテゴリーを見つけようとしているのは、中古品が受け入れられる新しい分野があるはずだ、と考えているからではないか。

それと、私は衣類のCtoCがリアル店舗を凌駕・侵食するとは考えていません。一定の成長は続けるでしょうが、衣類は写真と実物とでは印象が違うこともあるし、あれこれと見比べる、試着する楽しみもある。スマホで好みの商品を見つけるのは結構大変だと思います。それなら、近くのTFSを眺めたほうが楽に見つかるんじゃないかと。

ヤマトなどが買取と中古販売をやってるのは知りませんでした。教えて頂いて、ありがとうございます。物流業界は飽和してきているので、粗利の高いリユースに目をつけたんでしょうかね?販売店をネットで見ても野暮ったいですし、小売をやったことがないヤマトが軌道に乗せられるのか疑問。それよりも、全国展開しているハードオフやゲオを買ったほうが効率的な気がします。
成長率の高いリユース企業(当社)が成熟産業の物流をMAする可能性は低いと思います。

  • >>3938

    hourai399さん、お忙しい中お返事ありがとうございます~!
    すごく勉強になります。

    → 問題は、増税が景気後退に繋がるかどうか。

    もう少しミクロな視点での、総合リユースショップのメインターゲット層の消費意欲が気にかかっています。60歳以上は元気ですけどw

    色々なデータを見ても、彼/彼女らの消費意欲が回復しているようには思えないですし…今回の8%の増税に関して言えば、12月のボーナス後の動向を見る感じでしょうか。


    → 景気が悪化すれば、リユースの売上は落ちる。

    ちなみに、元同僚に聞いたところ、現在は客数は回復しているものの、増税後は客単価が1,000円ほど下がって地獄だとのこと。東京エリアではないですが…。

    買回り品が主軸の総合型は、どうしても打撃を食らいますね。


    → 高山質店(未上場だがTVCMもうち、知名度は高い。商品もブックオフ・
    → スーパーバザーよりも充実)

    さすがによくご存知ですね!福岡ではかなり有名で、なおかつ強気な質屋さんですねw あのエリアでは本当に強いので、出店しずらかった記憶があります。


    → それと、私は衣類のCtoCがリアル店舗を凌駕・侵食するとは考えていません。
    → 一定の成長は続けるでしょうが、衣類は写真と実物とでは印象が違うことも
    → あるし、あれこれと見比べる、試着する楽しみもある。スマホで好みの
    → 商品を見つけるのは結構大変だと思います。それなら、近くのTFSを眺めた
    → ほうが楽に見つかるんじゃないかと。

    あ、販売はそうだと思います。危惧しているのは「買取りの利用減少」ですね。
    CtoCに比べて確実に安く買い叩かれますので、さらなる増税で銭勘定がシビアになっていけば、手間がかかってもリターンの大きい方に流れていくのではないか、というイメージです。アパレルの感度が高いユーザーほど、自分の品物の価値を正しく理解されていそうですし。


    → ヤマトなどが買取と中古販売をやってるのは知りませんでした。

    これですねー。確かに野暮ったいwどちらかというと、家電と家具に特化しているそうで、結構安いらしいですよ。
    http://www.008008.jp/life/recycle/

    サカイ引越センターはジャングルジャングルという大阪の南エリアで数店舗展開している総合リユースを今年の頭だったかに買収しました。まだシナジー出てないようですが。
    http://www.jungle-jungle.com/


    → 成長率の高いリユース企業(当社)が成熟産業の物流をMAする可能性は低いと思います。

    買取りに関しては、「引っ越しがらみ」が結構美味しいんですよね。春の新生活時期は、言うまでもなく買取の最繁忙期です(余談ですが、2番目が衣替え時期…今ですね)。

    家具、家電をごっそり買えたりします。クーラーとか壊れていても、室外機は金属の塊ですから、超旨かったりw

    で、引越会社が古物免許を取得して、買取りの領域まで来られると、リユースショップ側としたら超痛いわけです。それならばいっそのこと、引越会社を買っちゃえよ、とw もしくはトレファク引越を本気でやっていただきたい!と妄想しております。


    さて、火曜日からどうなりますことやら!