ＲＩＺＡＰグループ(株)【2928】の掲示板 2019/08/17〜2019/08/26

>>102

貸倒引当金をgoogleで検索してみてくださいよ。どこの会社でも貸倒引当金の見積もりをして計上しています。ぴったりと正確に見積もりは難しいですが、合理的に見積もりをすればよいのです。

貸倒引当金の大きな目的は、正確な期間損益を計算することです。たとえば、事業年度が4月1日～3月31日のA社があったとします。A社は、2015年5月1日にB社に10,000円の商品を掛けで売り上げ、翌2016年6月1日にB社が倒産しました。この場合、2015年5月1日に売上が発生して、翌2016年6年1日に費用（貸倒損失）が発生していますが、収益と費用が異なる事業年度で発生しています。

企業会計原則の一つに、費用と収益を対応させなければならないという「費用収益対応の原則」があります。費用は収益を得るために使われたお金ですから、これが事業年度をまたいでしまうと、正確な期間損益の算定ができなくなってしまうのです。こういったケースでも、あらかじめ貸倒引当金を計上しておけば貸倒損失は発生せず、帳簿の整合性を保てます。

貸倒引当金の対象となる債権
貸倒引当金の対象となる債権は、売掛金、貸付金、未収金、受取手形などです。

貸倒引当金を設定する際は、回収できなくなる可能性のある金銭債権を評価し、取立不能見込額を見積もって費用に繰り入れます。その際に、計上する金額を表す勘定科目が貸倒引当金繰入額です。

貸倒引当金の処理（仕訳）
貸倒れの可能性がある場合は、貸倒見積額を当期の費用とし「貸倒引当金繰入」（費用）という勘定科目を借方に、そして「貸倒引当金」（負債）勘定の貸方に記帳します。

貸倒引当金を計上していた場合
例）売掛金10,000円が回収できなくなったが、貸倒引当金が5,000円を計上していた。

借方）貸倒損失 5,000円 貸方）売掛金 10,000円
借方）貸倒引当金 5,000円

引当金を上回る分だけ貸倒損失を計上します。引当金に収まるだけの貸倒れだった場合は、貸倒損失の科目は使いません。