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現預金が572億円あるため、短期的な時間軸における資金繰りの懸念は僅少でしょう。

RIZAPは会計上の実質的な抜け穴を使いながら企業グループを拡大してきました。

しかし、会計上の利益だけを追い求めた結果、キャッシュ創出力と利益との乖離が大きくなってきていたのです。

すなわち、そろそろM&Aによる負ののれん計上スキームが成り立たなくなってきたということかもしれません。

RIZAPの問題は、本質的にはキャッシュを稼ぐ力を構築できていないということです。

「ここ1~2年はM&A(買収・合併)に注力して(傘下の)会社を増やしたが、見通しが甘かった」と社長は説明していますが、これは正確ではないでしょう。

むしろ不振企業を買収することによって利益を確信犯的に拡大してきたのです。

一過性の利益は、見通し通りに計上できたのです。

しかし、経営再建が想定よりうまくいっていないというだけです。

これはRIZAPの企業買収スキームが抱える根本的なリスクであり、だからこそ他社は同じスキームを実施しないのです。

本質的にはRIZAPに経営再建のノウハウ・能力はないということになるのかもしれません。