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ハウス食品グループ本社(株)【2810】の掲示板 2015/04/28〜2017/07/31

ハウス食Gの4~9月、一転営業増益 国内でレトルト伸びる
2016/10/8 2:00日本経済新聞 電子版

 ハウス食品グループ本社の2016年4~9月期の連結営業利益は前年同期比24%増の50億円程度だったようだ。従来予想(同1%減の40億円)から一転増益となる。値上げの浸透で国内でカレールウやレトルトカレーが伸びた。レトルトは値ごろ感のある新製品も好調だった。円高進行で海外事業の収益は目減りしたが、国内の好調で吸収した。

 ハウス食Gは15年2月に家庭用のカレールウなど既存の主力商品を8~10%値上げした。その影響で16年3月期は販売数量が減ったが、今期に回復している。前期に子会社化したカレーチェーンの壱番屋も堅調に推移した。「ウコンの力」をはじめとした健康食品事業は苦戦したが、主力のカレーが補った。

 特に2月から販売している新商品「プロクオリティ」など、レトルトカレーの伸びが大きい。同商品は4袋入りが400円前後で売られており、一般的なレトルトに比べて値ごろ感がある。具を少なくする一方で濃厚な味わいで高級感を出し、幅広い消費者の需要を取り込んだ。

 半面、海外事業は伸び悩んだ。売上高は25%増の1400億円前後と、従来予想を23億円下回ったようだ。同社は今期の為替レートを1ドル=120円と想定していたが、4~9月期の平均では105円程度まで円高が進んだ。そのため、円換算した海外子会社の収益が減った。

 好調が続いていた中国事業の営業利益は横ばいにとどまったとみられる。カレールウ販売は伸びたが、マーケティング関連の費用が膨らんだ。

 17年3月期の業績見通しは上方修正する公算が大きい。営業利益は前期比2%増の110億円程度と、従来予想(3%減の104億円)から増益に転じそうだ。カレールウやレトルトカレーが引き続きけん引する。ただ想定より円高で推移しているのに加え、健康食品事業の苦戦を受けたマーケティング費用の増加もあり、増益率は4~9月期から鈍化する。