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(株)ローソン【2651】の掲示板 2019/05/30〜2019/12/04

食品ロス削減推進法案の成立見通しとなったことを受けて、セブン-イレブン本部が今回出したポイント5%還元による廃棄削減という施策は、あくまでも本部にとって有利なコンビニ会計(廃棄原価を仕入原価に入れずに膨らませた荒利益を本部と加盟店で分配する方式)を維持したまま、本部が負担することになっている15%の廃棄負担を軽減できるという判断から、多少廃棄が減ればいいという発想から出されたものです。そこからは食品廃棄を極力0に近づけようという発想は微塵も感じ取ることができません。
5%還元というのは割引率で言えば僅か0.5割引です。このような値下げシールは小売の現場で見たことがありません。これでは効果が薄いことは想像に難くありません。
今回のセブン-イレブン本部の打ち出した方針は見切り販売をすると廃棄が大幅に削減できることは分かっているのに、そうはしない。つまり、コンビニ会計を念頭に置いている限り(加盟店に見切りをされて分配前の荒利益を減らされたくない)本部は本気で食品ロスの削減に取り組まないことを示したものとい言うことができます。
また今回のポイント還元策は製造時間によってバーコードが異なることを利用した時間管理商品のみを対象としていますが、私たちは経験上、乳飲料やカップデザート、食パン、NB菓子パン、漬物、カット野菜、バナナなどの果物、セブンプレミアムデリカテッセンなど日付管理商品で単一バーコードの商品も廃棄になりやすいことが分かっています。これらの分類の商品の廃棄ロスを削減するためにも見切り販売の推奨ならびに見切り販売をやりやすいシステムへの改善を今秋と言わず早急に本部に実施していただくことを要求します。
※ローソンが見切り販売を推奨しているのは、セブン-イレブン、ファミリーマートよりさらに悪質な、値下げ分も廃棄と同じ扱いにして仕入原価に反映させない会計方式にしているため。