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終わった期の業績も今期(2026年8月期)の業績予想も良かったが、配当に関しては終わった期の実績も酷いし、今期予想が前期と同額だったのには驚いた。
率直に言って、経営陣は株価を高くしたくないと考えているのではないかと疑わざるを得ない。
将来WPP(株主としての名義はキャヴェンディッシュ・スクエア・ホールディングス)から自社株買いをする際には、当然ながらその時の株価に近い価格で買い取る事になる訳で、自社株買いを考えているなら、経営陣には株価を高くしたくないインセンティブがある。
しかし、我々の様な一般株主からしたらそれでは困る訳で、経営陣には株主価値の最大化を図って貰う必要がある。
時価総額49億円に対して現預金が43億円あり、有利子負債は無いので、株式市場からは企業価値は6億円程度だと評価されているという事に他ならない。会社側は、M&Aに資金を使うと言っているが、余剰に保有する現預金を減らす為にM&Aをするというのは本末転倒な話だ。
実際、この会社のM&Aのトラックレコードは良いとは言えない。デジタルソリューション事業のセグメントに属する会社は買収した会社が多いが、同セグメントの利益は未だに赤字である(のれんの償却費を除けば黒字)。
ソーシャルワイヤーの子会社化を中止した実績があり、採算が合わい様な無理な大型M&Aはしないだろうとは思うが、過剰に保有する現預金は、無理に使うよりは自社株買いなどで株主還元に回して欲しいものだ。
その観点では、累進配当制を導入した事に期待していたのだが、終わった期に関しては、40円配当から2円増配して42円配当にすると思っていたところ、増配幅を1円ずつ刻んで来るというせこいスタンスには驚いてしまった。しかも、今期の配当予想がどういう訳か前期と同じ41円となっていて、まさかこのまま同額の配当で済ますとは思わないが、僅かでも配当額をケチりたいという経営陣の動機は何なのだろうか…と思ってしまう。
PBRは1倍以下だが、未だに「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」についての方針も開示していないし、同業の共同PRに比べて、IRに対する経営者の意識があまりにも低いのではないかと思わざるを得ない。
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