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 いま、最もオールマイティに効果が期待できるのは
 大村先生の発見・開発した抗寄生虫薬のイベルメクチンなのです」

 むろん、すでに実証済みで、

「豪州モナーシュ大学の実験では、
 試験管内のコロナウイルスにイベルメクチンを投与したところ、
 24時間で千分の1、48時間だと5千分の1まで減少しました。
 また、臨床現場でもおよそ700人の患者さんに投与した結果、
 投与していない方に比べて致死率が6分の1まで減少したという
 米ユタ大学の報告もあります。
 重症者にも効果があり、
 呼吸器を使っている方の死亡率も21%から7%にまで減少しています」

 イベルメクチンは現在、日本でも疥癬の治療に用いられているのだが、

「大村先生は伊豆で採取した土から成分を抽出していて、
 生虫だけに効くようピンポイントに設計されていないからこそ、
 無限の可能性があるのだと思います」

●ビタミン剤のように

 こうした中、今月6日に北里大は、コロナウイルスの治療薬としてイベルメクチンの承認を目指す治験を実施すると発表した。

「“効果あり”と聞いて、私は少しも驚きませんでした」

 とは、当の大村特別栄誉教授である。

「というのも、イベルメクチンは『マクロライド系抗生物質』に分類され、
 この薬は第2・第3の作用を持つことが多いのです。
 例えば風邪の時などに処方される『エリスロマイシン』は、
 モチリンという消化を助けるホルモンと同様の作用も持っています。
 そもそもイベルメクチンは、
 細胞レベルの実験ではデング熱や日本脳炎、
 HIVなどのウイルスに有効だということが以前から分かっていました。
 抗がん作用もあるという報告もあるほどで、
 まさしく“ミラクルドラッグ”なのです」

 そう太鼓判を押すのだ。

「アビガンやレムデシビルは、
 残念ながら重篤な副作用が報告されています。
 一方でイベルメクチンは、
 アフリカなどで年間約3億人に使われて失明を防いでいますが、
 いまだ重い副作用の報告はありません」