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テラ(株)【2191】の掲示板 2020/08/27

日本では、臍帯血由来間葉系幹細胞をもちいた、COVID-19・ARDSに対する治験はヒューマンライフコードにより治験届が2020/7に提出されています。
ヒューマンライフコード社のHPによると、
「当社は、東京大学医科学研究所の長村登紀子准教授の研究に基づく臍帯由来間葉系細胞の製法・品質管理技術及びノウハウの技術移管(疾患分野限定型の独占かつグローバルのライセンス契約)を東京大学より受けています。」
となっております。

となると、テラが東大医科研から臍帯血幹細胞の権利を受けているというのは??
という疑問が沸きます。

テラ2020/4/27の「CENEGENICS JAPAN 株式会社との業務提携及び新たな事業の開始に関するお知らせ」によれば、
「当社は、東京大学医科学研究所との間で、MSCs に関する共同研究を行い、2つの特許※5 出願の出願費用を負担し、2009 年に東京大学医科学研究所から専用実施権を得ております。」
とあります。

一見すると、臍帯血由来幹細胞輸注療法(生きた細胞を注入)の権利のようにおもえますが、*5の注釈を見てみると
専用実施権を見ているのは
(1)特許第 4554940 号:ヒト胎盤由来の間葉系細胞を含む医薬及び該細胞を用いた VEGF の製造方法、
(2)特許第 4838981 号:ヒト胎盤由来の間葉系細胞を含む皮膚外用剤。
であって、

間葉系幹細胞自体の培養技術については、技術移管を受けていません。
細胞から抽出できるVEGFという物質、塗り薬の類の特許です。
というか、2009年時点では、臍帯血由来幹細胞の培養については医科研でも成果が出ていません。

つまり、テラは臍帯血由来幹細胞の培養技術について特別な技術・特許を有してはいないと考えられます。
これが、臍帯血由来幹細胞による治療からフェードアウトした理由だと思われます。

勘違いしている方がいれば、、と思い投稿します。
難しいことはわからない、という方はスルーで結構です。