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中部飼料(株)【2053】の掲示板 2015/04/28〜2020/04/24

的確で細やかな情報、勉強になります。
売りが売りを呼んでる、この状況下で、中部はどんどん上値を更新中ですね。

ところで、様々な要因あると思いますが、上値はどのくらいと予想されてますか?

  • >>10

    achiさん、こんにちわ♪

    ありがとうございます。あたしの投稿が少しでもお役に立てたのでしたらとても嬉しく思います。

    >売りが売りを呼んでる、この状況下で、中部はどんどん上値を更新中ですね。

    本当に中部飼料は強いですね♪
    先週金曜日にモーニングスターが「調整期間に入る」と報道していたので、あたしの予想どおりに株価が上昇してほっとしています。

    >ところで、様々な要因あると思いますが、上値はどのくらいと予想されてますか?

    これは非常に難しいですね。これからしばらくの間は中部飼料にとって企業経営における重大な「転機」になる可能性が大きいと考えて、これを投資のチャンスと捉えることができると考えて4月1日から投稿してきました。

    実はあたしは2月の初めまでは飼料銘柄には全く興味がありませんでしたし、中部飼料の名前すら知りませんでした。持ち株はほとんどすべて(約98%)が2809なんです。キユーピーが超高級マヨネーズの販売のIR/PRを出してから「エグロワイヤル」が中部飼料が販売している特殊卵であることを知って、中部飼料の株式購入を考え情報収集、分析をしているうちに伊藤忠との資本業務提携の問題が出てきて株価が急騰してしまったんですね。それで伊藤忠や飼料・肥料業界関係の動向についてもいろいろ調べてきたんです。その後株価が下落してきたところを見計らってここのホルダーになったわけです。

    飼料・肥料業界というのは国内の農業・畜産業と密接な関係があり、グローバル化とりわけTPPの脅威にさらされています。さらに少子高齢化や農業の衰退と人口の大都会への集中が進んでいます。このような点では総括的には前途多難な業界です。

    一方で、農業・畜産業界やこれらに関連した食品加工業界は高付加価値製品の開発で利益率が高い独自のブランド商品でグローバル化に対抗するとともに地方産業の活性化を促進を図っています。これは飼料・肥料業界についても同様で、高付加価値の農産物・畜産製品のための高付加価値の飼料・肥料の開発に努めているわけです。また共同飼料と日本配合飼料がフィード・ワンHをつくり統合を目指しているように、業界再編の動きがあります。このような中で、今回の中部飼料と伊藤忠商事の傘下にある伊藤忠飼料の資本業務提携の動きが出てきたものと思われます。

    それから中部飼料とキユーピーの子会社のキユーピータマゴが共同開発した「エグロワイヤル」でキユーピーが超高級マヨネーズを作ったということは非常に大きな意味があります。キユーピーは世論調査によれば食品企業の中でブランド力No1ですし、とくにマヨネーズは国内はもちろん国際レベルで世界一と認められています。何しろキユーピーマヨネーズは時代や流行、為替や経済情勢に左右されずに70年間もベストセラーを続けており、キユーピーは創立100周年の2019年、キユーピーマヨネーズ発売100周年の2025年に向けて2013~2015年度の中期計画で1067億円という巨大な投資を計画しています。とくに最終年度の今年は420億円を超える投資をする予定です。

    このような中でキユーピーが中部飼料が販売している「エグロワイヤル」を使って超高級マヨネーズを販売したのです。キユーピーマヨネーズはキユーピーの看板商品であるのはもちろんブランド力のすべてだといってもたいした間違いではありません。そのキユーピーが中部飼料が販売している特殊卵を使ってプレミアムマヨネーズを作ったのです。中部飼料は独立系の会社でどこかの巨大企業の傘下にあるのではありません。あたしの感覚では今後キユーピーが中部飼料と独立した業務関係にあることはおよそ考えられないように思えるのです。キユーピーが超高級マヨネーズ用に特殊卵を開発するのに中部飼料と共同開発したのも中部飼料が独立系の会社であることを考慮したのではないかとさえ疑いたくなります。

    ですから資本業務提携の問題は中部飼料と伊藤忠の問題だけでなくてキユーピーも絡んでいると思われます。中部飼料と伊藤忠飼料が資本業務提携さらには統合する場合でも、中部飼料にとって話を有利に進めるためにキユーピーとの関係は切り札になるはずです。

    それから前にも述べましたけど、日本の農業・畜産業は地域で付加価値が高い商品を開発して全国的なブランド力をもつ商品を作って生き残りや地域の活性化を図っています。農作物や畜産品ではたとえば松坂牛のように全国レベルでブランド力を獲得した商品はたくさんあります。ところが鶏卵ではヨード卵とかビタミン強化卵など付加価値を高めた卵は売られていますが、全国レベルでブランド力を獲得したものはこれまでひとつもなかったのです。

    鶏卵市場というのは畜産製品では最も巨大です。そして海外からの輸入は乾燥卵などわずかですからグローバル化にも強い分野なのです。もちろん過当競争が激しく薄利多売ですが。中部飼料が開発・販売している「エグロワイヤル」が全国レベルでブランド力をもつ高付加価値商品として消費者に広く認識されるようになれば、中部飼料の株価は間違いなく上場来高値を更新すると思いますね♪

    それにはキユーピーとの業務提携が必要です。キューピーは日本最大の卵加工食品企業で、日本で生産されている全鶏卵の10%が使われています。これは生卵のかなりの量が家庭用として使われていることを考慮すれば圧倒的なシェアを占めているのです。加熱しても固まらない半熟卵はロッテリアや吉野家などでも使われていますし、伊藤忠傘下のファミリーマートなどで家庭用としても販売されています。

    「エグロワイヤル」を用いた超高級マヨネーズはすでにセンセーショナルなヒット商品になっています。あたしも250gで1350円というばかげた値段がついていますけど苦労して手に入れて食べてみましたけど絶品です。化粧箱に入って中部飼料の名前はありませんが「エグロワイヤル」が全面的に押し出されています。

    それからキユーピーの作っているマヨネーズの大部分は卵黄だけを用いています。「エグロワイヤル」を用いた超高級マヨネーズも卵黄だけが使用されています。「エグロワイヤル」の卵白はどうなるのでしょうか?これも今後の課題になっていると思います。キユーピーは卵白は自社で加工して販売しているものもありますが、業務用として業者に売られています。卵白はケーキやハム、ソーセージ、かまぼこなどいろんな用途があります。プリマハムなど伊藤忠商事傘下の企業でもこれまでキユーピーの卵白が使用されてきた可能性がじゅうぶんあります。

    いろいろ情報収集・分析して以上のようなことを考えて、中部飼料にとって現在は経営上大きな「転機」となるのではないかと予想しているわけです。

    もちろん将来のことについては誰も確実なことは言えませんから、今後どうなるかはわかりませんが、将来的にみて悪くなっていく可能性よりも良くなっていく可能性のほうが圧倒的に高いように思いますね♪