ここから本文です

日揮、「1兆円受注」に込める覚悟
2018/11/22 05:30 日経速報ニュース 1562文字
 「これまでにない大型案件。それだけに失敗は許されない」。日揮の佐藤雅之会長の表情には、大型受注の喜びよりも危機感がにじみ出ていた。今年5月に同社が米フルア社と共同受注したカナダの大型液化天然ガス(LNG)プラントの建設プロジェクトは総額約1兆6000億円の巨大プロジェクトで、日揮側の受注額は約6300億円。これを含めて今期の受注目標は過去最高の1兆円を掲げるが、プラント業界においてはそれが企業の存続を危ぶませるリスク要因にもなりかねない。
 プラントの設計から工事までを一括で請け負うEPC(設計・調達・建設)は固定価格契約が基本。一定の期限において予算内で工事を仕上げなければ、予定外の費用をかぶって多額の損失を計上することになる。このリスクが今、国内プラント各社を苦しめている。