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コーチの言葉通り、飛び出しで素早く板を引き上げて滑空姿勢に移る小林陵の持ち味がよみがえり、高さのある飛行曲線でヒルサイズに迫った。前日(1回目205・5メートル、2回目210メートル)よりも224メートル、234メートルと飛距離を伸ばして、0・5点の僅差で6試合ぶりに頂点に返り咲いた。

 年末年始のジャンプ週間で4戦4勝など彗星(すいせい)のごとく現れた22歳。所属先の監督を兼任する葛西の指導が大ブレークにつながった。2年前から重点的に取り組んだのは踏切時での力の伝え方。葛西は「(踏切で)スリップしないというか、(ジャンプ)台にスムーズに力を伝えて飛べることができるようになった」と成長を認める。さらにこの日、小林陵は葛西に「どうやって飛んでいいか分かんない」と相談。「そんなに悪くないから何も考えずに飛べ」と背中を押された。

「今日のところは上出来。スキージャンプ界を盛り上げていきたい」