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(株)大林組【1802】の掲示板 2016/08/07〜2016/11/08

大林組の原田副社長「利益水準の高さ、隔世の感」
2016/11/8 16:56日本経済新聞 電子版

 大林組が8日に発表した2016年4~9月期の連結決算は純利益が前年同期比49%増の415億円と、4~9月期の連結決算を始めた01年3月期以降での過去最高を更新した。17年3月期通期の連結純利益予想も前期比26%増の800億円と、従来の減益予想から一転して増益予想へと上方修正した。国内の建築事業の利益率が前年同期の8.3%から11.5%に改善するなど、工事採算が上向いた。同日記者会見した原田昇三副社長は「利益水準の高さは隔世の感がある」と述べた。主なやりとりは以下の通り。

 ――上期は前期に引き続き好調な決算だった。
 「軒並み低採算の工事がなくなっている。デフレ時に取った工事をインフレ時に着工しなければならず利益が薄かった3年ほど前と比べ、きちんとした価格で受注でき採算が改善している。利益水準(の高さ)は当時と比べ隔世の感がある」

 ――上方修正した通期はやや保守的との印象もある。

 「上方修正分の利益は上期でほぼ実現しており、通期で見ると利益の上積みが少ないとの指摘があるかもしれない。労務費や建築資材費も安定的に推移するとみている。ただ、必ずしも全てが好採算工事であるわけではなく、工事が進捗するにつれほぼ当初通りの見通しに収束するのではないかと現時点ではみている」

 「一方、18年3月期を最終年度とした中期経営計画は、現状の肌感覚からいって目標が低い。利益や自己資本利益率(ROE)などの経営指標面でいっても、(上方に)見直しが必要だ。17年3月期中の修正を考えている」

 ――20年の東京五輪に向けては大林組が建設予定のオリンピックアクアティクスセンター(江東区)などが見直しの対象となっている。

 「工事の状況、帰着については発注者の問題なので、我々、建設会社がコメントすべき立場にはない。一般論として工事の量は業績に大きな影響を及ぼすほどの大きさではない」