新機能のお知らせ
各銘柄ページに新設された「適時開示」タブより、最新の適時開示情報を簡単にご覧いただけるようになりました。
ぜひご利用ください。
【新機能】適時開示情報が閲覧可能に!
ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

WisdomTree 小麦上場投信【1695】の掲示板 2022/04/13〜2022/06/03

世界銀行が「過去50年で最大の価格ショックが起こる」と警告している。今後、エネルギー価格は50%超上昇し、小麦は42.7%、大豆20%、油脂も29.8%価格がアップするという。国連世界食糧計画(WFP)も途上国を中心に「第2次世界大戦以来、目にしたことのない食糧難が襲ってくる」と最大限の危機感を持つよう注意を促している。

 もちろん日本への供給が今すぐ途絶えるというのは考えにくいが、世界の穀物相場は過去最高値を更新中。米国調査機関によると、「22/23年度」の世界全体の穀物消費量は27.9億トンで、12年前に比べて1.5倍も増加すると予想。同年度の期末在庫率は前年度より28.1%低下する。ただし、在庫があるうちはまだいいが、今後の情勢次第では金持ち国を中心に買い占めが起こる懸念もある。すでにインドは「国内の安定供給」を理由に小麦の輸出を停止している。

■穀物在庫の半分以上を中国が保有

 そんな中、世界の穀物在庫の約8億トンのうち、半分以上を抱えているのがやはり中国だ。22年度末時点で世界のトウモロコシ在庫の68.8%、コメの59.8%、小麦の51.1%を保有。穀物全体では5億トン近い備蓄がある。

 中国は2008年の世界食糧危機以降、不測の事態に備えて対策を講じており、ほぼ自給できている小麦だけでも年間1000トンを輸入。資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表によると、それは単に自国民を飢えさせないためだけでなく、「食糧不足にあえぐ周辺諸国への食糧援助」を見据えたシタタカな計算が見え隠れするという。腹が減っているうちは誰も中国に逆らおうとしないし、むしろ中国は感謝される立場になる。